日本株式市場の見通し グローバルPMIの上振れと円安で堅調な展開を予想
日本株式市場の見通し グローバルPMIの上振れと円安で堅調な展開を予想
【ポイント1】グローバルPMIに上振れ期待
底堅い内需を背景に堅調
■6月は米国や中国の製造業「購買担当者景気指数(PMI)」が事前予想を上回るなど、今後グローバルベースで製造業PMIが上昇局面入りする可能性があります。グローバルな景況感と、日本企業の収益見通しの上振れ度を見るリビジョン・インデックスは密接に関係しており、グローバルな景況感が上向いて来れば、業績の上振れ期待も高まると思われます。
【ポイント2】円高リスクが後退
金融政策の違いが背景
■一方、主要国の金融政策は、今後一段と違いが表面化すると見られます。米国の連邦準備制度理事会(FRB)は9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で保有資産の削減か、追加の利上げを実施する可能性が高まっています。欧州中央銀行は9月の理事会で量的金融緩和政策の縮小を公表し、18年から開始すると見られます。日本は現状の金融政策を維持すると見られ、金融政策の違いから円安余地が拡大したと思われます。
【今後の展開】年初来高値を追う展開へ
■今後のリスクとしては、通商摩擦に端を発した円高が挙げられます。しかし、金利差などから見て極端な円高や円安はいずれも回避されると思われます。また、内閣支持率の低下もリスク要因ですが、政権への期待は一巡しており、さらなる波乱要因になる可能性は低いと見られます。
■堅調な世界経済と円高リスクの後退で日本株式市場は年初来高値を追う展開が期待されます。
(2017年 7月11日)
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