『訪日外客数』は順調に増加、今年の方針は?
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『訪日外客数』(日本を訪れる外国人旅行者の数)は順調に増加しています。『訪日外客数』の動向は、日本政府観光局(JNTO)が発表する『訪日外客数』で把握することができます。『訪日外客数』は、2016年は2,404万人と年間で初の2,000万人を突破し、2020年に4,000万人とする目標に向けて着実に増加しています。このほど、更なる『訪日外客数』の増加に向けて、政府が新たに打ち出した方針とは? |
【ポイント1】5月の『訪日外客数』は約229万5千人
年初来では1,141万1千人と、過去最速で1,000万人を突破
■JNTOが21日に発表した2017年5月の『訪日外客数』(推計値)は、前年同月比+21.2%の229万5千人となりました。年初来では1,141万1千人となり、過去最速のペースで1,000万人を超えました。
■今月はインドからの『訪日外客数』が単月で過去最高を更新しました。このほか、ラマダン(断食)期間中で旅行需要が低減したマレーシアを除く18カ国・地域(上位20カ国・地域中)で、5月として過去最高となりました。
【ポイント2】韓国や香港の訪日客が大幅に増加
連休や学校休暇が旅行需要を後押し
■各国・地域ごとに見ると、韓国が同+85.0%と最も高い伸びとなりました。航空路線が拡充されたことや、日本のゴールデンウィークにあたる休暇で日並びが良かったことなどが好影響となりました。また、仏誕節や端午節に合わせて連休が取りやすかった香港が同+29.7%となったほか、学校休暇のあった東南アジアで好調な結果となりました。
【今後の展開】よりきめ細やかな訪日プロモーションで、一層の訪日客の増加を
■観光庁は、毎年各国・地域ごとの訪日プロモーション方針を作成し、『訪日外客数』の増加を図っています。これに加えて、今年は各国・地域ごとの集客目標やターゲット層を設定し、よりきめ細やかなプロモーションが行われる見込みです。なかでもアジアに比べて少ない欧米や豪州からの訪日客を増やすべく、新たなキャンペーンが大々的に展開される予定となっています。
■世界経済フォーラムが発表する観光の国際競争力ランキングでは、日本は今年4位と、昨年の9位から大幅に上昇しました。今後は、よりきめ細やかな訪日プロモーションによって、日本の魅力がより多くの外国人に伝わり、「何度でも訪れたい国」となれば、一段と『訪日外客数』を増やしていくことに繋がりそうです。
(2017年 6月 23日)
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