好調続くASEAN4のGDP(2017年1-3月期) 世界や域内経済の拡大を背景に堅調を維持する見込み

好調続くASEAN4のGDP(2017年1-3月期)

 

東南アジア諸国連合(ASEAN)の主要4カ国(インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン)の経済が好調です。消費の持ち直しや輸出の伸びを背景に、1-3月期実質GDPは、フィリピンを除き前期から加速しました。

 

【ポイント1】マレーシア、タイが好調

市場予想を上回る

 

■マレーシア:1-3月期実質GDPは前年同期比+5.6% と、市場予想( ブルームバーグ、同+4.8%)を上回り、前期(同+4.5%)から加速しました。民間消費や民間投資が成長率を押し上げました。

■タイ:1-3月期実質GDPは同+3.3%と、市場予想( 同+ 3.1 % ) を上回り、前期( 同+3.0%)から加速しました。民間消費が持ち直したことが主因です。

 

 

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【ポイント2】インドネシアは小幅加速

フィリピンは高成長ながら減速

 

■インドネシア:1-3月期実質GDPは同+5.0%と、前期(同+4.9%)から伸び率が拡大しました。輸出が伸びたことが背景です。

■フィリピン:1-3月期実質GDPは同+6.4%と、前期(同+6.6%)から伸び率が縮小しました。16年の大統領選挙に絡み景気が押し上げられた前年の反動が出たものと見られます。減速はしたものの、高成長が続いています。

 

 

 

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【今後の展開】世界や域内の景気拡大を背景に、堅調を維持する見込み

 

■国際通貨基金(IMF)は、5月9日にアジア太平洋地域経済見通しを発表しました。それによると、同地域の17年の成長率は+5.5%と、16年(+5.3%)から加速する予測となっています。ASEAN4の経済も、世界経済やアジア域内経済の拡大を背景に、堅調を維持する見通しです。中長期的に世界経済の牽引役として存在感の高まるアジアには、一段の投資資金の流入が期待されます。

 

(2017年 5月23日)

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