S&Pがインドネシアを投資適格級に格上げ
S&Pがインドネシアを投資適格級に格上げ
【ポイント1】S&Pがインドネシアを格上げ
他の大手格付け機関は既に投資適格級
■大手格付け機関のS&Pグローバル・レーティングは、5月19日にインドネシアの自国通貨建てと外貨建ての長期債格付けを、これまでのBB+から一段階引き上げて、BBB-としました。
■他の大手格付け機関である、ムーディーズは2012年1月に、フィッチは2011年12月にそれぞれインドネシアを投資適格級に格上げしており、今回の格上げはそれらに続くものです。
【ポイント2】株式は最高値を更新
マーケットは格上げを好感
■格上げが発表された19日は、金融市場はそれを好感した動きとなりました。
■株式のジャカルタ総合指数は、前日比+2.6%と最高値を更新しました。また、通貨ルピアは対米ドルで同+0.23%、債券市場は10年国債利回りが同▲0.03%程度( 債券価格は上昇) の7.01%水準となり、それぞれ小幅ながら、堅調な
展開となりました。
【今後の展開】ジョコ大統領の経済改革により高成長が続く見込み
■今回の格上げはインドネシアの財政状態の良さが評価されたものです。S&Pは、格上げの理由を「インドネシア当局は財政を安定させるために有効な支出や歳入措置を行っている」としています。その一例としては、ガソリンや電気料金への補助金の削減などがあげられます。
■これらの施策は、ジョコ大統領が着実に経済改革を進めていることの表れと言えそうです。IMF(国際通貨基金)の予想によると、インドネシアの実質GDP成長率は、2016年の+5.0%に続き、17年は+5.1%、18年は+5.3%と、今後も高成長が続くことが見込まれます。
(2017年 5月22日)
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