「プレミアムフライデー」、浸透なるか?(日本)
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「プレミアムフライデー」は、政府と経済界による消費の拡大に向けた取り組みの一つで、毎月末の金曜日15時に退社して、個人が幸せや楽しさを感じられることを体験できるようにしようとの試みです。2月24日は最初の「プレミアムフライデー」となりました。認知度は高いものの、何もしなかった人も多かったようです。休暇や早帰りが取得出来ないとの声もあるなか、「プレミアムフライデー」はどのように浸透していくのか、その動向に注目です。 |
【ポイント1】「プレミアムフライデー」で、日常よりも少し豊かな時間を!
ロゴマークの使用申請企業・団体は約5,000社に
■「プレミアムフライデー」とは、月末の金曜日は午後3時に退社して、様々な消費活動を行ってもらい、日常よりも少し豊かな時間を過ごしてもらおうという、政府と経済界による取り組みのことです。給料日後の月末金曜日には平均消費額が高くなる傾向にあり、「プレミアムフライデー」の導入により、ライフスタイルの変革や、デフレ的傾向を変えるきっかけとなることが期待されています。
■経済産業省が作成した「プレミアムフライデー」のロゴマークは、約5,000社の企業・団体が使用申請をし、街中でも様々な場所で見られるようになりました(3月2日現在)。
【ポイント2】認知度は88%!
ただし40%超の人が「何もしなかった」
■人材サービスの株式会社VSNが発表した「プレミアムフライデー」に関する調査結果(回答者数1,704名)によると、「プレミアムフライデー」を知っているとの回答は88%でした。性別・年代別で大きな差はなく、幅広く高い認知率となっています。
■一方、初めての「プレミアムフライデー」をどう過ごしたかとの問いには、43.9%が何もしなかったと回答しました。仕事だったとの回答は30%超で、これを除くと、食事や買い物、映画、「プレミアムフライデー」のキャンペーンを行っている店やイベントに行った、との回答はそれぞれ10%未満でした。
【今後の展開】官公庁や一部企業で自主的取り組みスタート、浸透なるか?
■「プレミアムフライデー」の浸透については、一部の企業が休暇や15時退社を推奨しています。最初の「プレミアムフライデー」だった2月24日には、経済産業省で世耕経産大臣が館内放送でアナウンスし自らもカーリングに出かけたり、安倍首相が座禅をするなどし、アピールに努めました。一方で、月末金曜日は業務の都合で休めないとの声や、消費やサービスの受け皿となる側では働き手の負担が増えるケースもあります。働き方改革の一端でもある「プレミアムフライデー」はどのように広がり、浸透していくのか、今後の取り組みに注目です。
(2017年 3月 3日)
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