トランプ米大統領就任前後の米国の債券市場 長期金利は落ち着いた推移となる見通し

2017/01/24

トランプ米大統領就任前後の米国の債券市場 長期金利は落ち着いた推移となる見通し

【ポイント1】国債利回りは小幅に低下

大きな波乱は見られず

■米国10年国債利回りは、大統領選後に財政支出の拡大期待を織り込む形で昨年12月中旬まで上昇しましたが、その後は緩やかな低下基調で推移しています。今年1月20日にトランプ氏が大統領に就任しましたが、財政政策への具体的な言及がなかったことなどが、その背景です。

■直近1月23日の10年国債利回りは2.40%となり、昨年末の2.44%から小幅な低下(国債価格は上昇)となりました。

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【ポイント2】社債も堅調に推移

国債利回りとのスプレッドが縮小

■景気の順調な拡大に加え、物価上昇率も低い水準で落ち着ついていること、世界経済に大きな波乱がなく、リスク回避の動きが後退したことなどから、社債スプレッド(国債と社債の利回り差)は縮小傾向を辿りました。

■大統領選以降で見ると、特に利回りが最も高いハイイールド債のパフォーマンスの良好さが目立っています。

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 【今後の展開】金利は落ち着いた推移へ

■トランプ大統領が、財政支出拡大による景気刺激を行うと見られるため、国債利回りには上昇圧力がかかる局面があると考えられます。ただし、政策の具体像が見えてくるにつれて期待はやや後退し、金利はレンジ内での推移になる見通しです。一方、社債には、相対的に高水準の利子収入が得られる資産として資金流入が続く見込みです。

(2017年 1月24日)

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