米国の株式市場(2016年10月) 年末に向け利上げと業績回復を織り込む展開

2016/10/14

米国の株式市場(2016年10月) 年末に向け利上げと業績回復を織り込む展開

【ポイント1】米株は史上最高値圏で推移

長期金利は緩やかに上昇
■米国株式市場は史上最高値圏で推移しています。一方、10年国債利回りは7月8日の1.36%を底に緩やかに上昇しています。10月13日のS&P500指数は2,132.55ポイント、10年国債利回りは1.74%でした。

  20161014us1

【ポイント2】ソフトウエア・サービスが堅調

年末に向け利上げを織り込む展開
■米国株式市場は長期金利が緩やかに上昇する中で、株価収益率(PER)が18.1倍とリーマン・ショック後の水準を抜く高さとなるなど上値が重くなっています。11月の大統領選挙の行方や12月の米国の利上げの可能性に神経質になっていることもあります。

■主要なセクターを見ると、長期金利の上昇から不動産が下落し、銀行が持ち直すなど金融政策の変更を想定した動きとなっている点が目立ちます。また、ソフトウエア・サービスは引き続き堅調に推移し、エネルギーも底打ちから反転の兆しがうかがえます。

20161014us2

【今後の展開】7-9月期の決算が好調であれば緩やかな上昇継続
■今後は、12月の利上げと業績回復を織り込みながらの推移となりそうです。7-9月期の決算で業績回復の方向性が確認されれば、米国株式市場は緩やかな上昇継続が期待できそうです。

■トムソンロイター(10月12日)によれば、S&P500の前年同期比増益率は▲0.8%の見通しです。「不動産」が同+1.3%、「金融」が同+0.9%と増益に転じる見通しです。「エネルギー」は同▲70.3%と大幅減益ですが前期よりも改善し、10-12月期には+0.6%の増益に転じる見通しです。「情報技術」は同+4.6%と4-6月期(同+1.7%)よりも伸びが高まる見通しです。

20161014us3
(2016年10月14日)

印刷用PDFはこちら→

今日のマーケット・デイリー 米国の株式市場(2016年10月) 年末に向け利上げと業績回復を織り込む展開

関連マーケットレポート

2016年10月11日 引き続き堅調な米国の雇用統計(2016年9月)

2016年10月 6日 上向いた米国のISM景況感指数(2016年9月)

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
三井住友DS マーケット・レポート   三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

このページのトップへ