最近の指標から見る欧州経済(2016年1月)~追加金融緩和や財政拡大で、緩やかな景気回復持続へ~

2016/01/08

最近の指標から見る欧州経済(2016年1月)

【ポイント1】緩やかな景気回復が持続

サービス業が景気を支える
■ユーロ圏の10月の生産は前月から増加しました。雇用や所得が底堅く、生産は上向きです。12月のMarkitユーロ圏製造業PMI(購買担当者景況感指数)は前月比上昇しており、足元で生産活動の回復傾向が強まっています。

■11月の小売は、パリ同時多発テロによるフランスの低下などが影響し、前月から低下しましたが、全体としては比較的高い水準です。12月のMarkitユーロ圏サービス業PMIは前月から横ばいで総じて底堅く、サービス業が景気回復を支えています。

20160108eu1 

【ポイント2】物価は目標を大きく下回る

民間企業向け貸出は増加
■消費者物価指数上昇率は前年比小幅なプラスで推移しており、欧州中央銀行(ECB)の目標である2%を大きく下回っています。

■企業向け貸出は増加傾向です。量的金融緩和は、企業活動を後押ししています。

 20160108eu2

【今後の展開】追加金融緩和や財政拡大で、緩やかな景気回復の持続へ

■ユーロ圏は、雇用や所得の回復によりサービス業が引き続き景気を支えると予想されます。一方、テロや難民の急増による社会不安、地政学リスク、英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票実施などへの思惑が、景気に悪影響を及ばすことが懸念されます。原油安の急激な進展も製造業の回復を遅らせる可能性があります。

■景気回復が緩やかで物価上昇率がECBの目標を下回る見込みから、追加金融緩和が予想されます。また、財政赤字の縮小が進んだことから、ドイツなどを中心に財政支出の拡大余地が増しています。難民問題は、収容施設の建設などで景気にプラスとなる面もあります。追加金融緩和や財政拡大で、緩やかな景気回復の持続が期待されます。

20160107gl3

 (2016年1月8日) 

印刷用PDFはこちら→

今日のマーケット・デイリー 最近の指標から見る欧州経済(2016年1月)~追加金融緩和や財政拡大で、緩やかな景気回復持続へ~

関連マーケットレポート

2015年12月16日 2016年のユーロ圏経済の見通し

2015年12月 4日 ECBの追加緩和と市場動向

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
三井住友DS マーケット・レポート   三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

コラム&レポート Pick Up

このページのトップへ