主要国のリート市場の最近の動向(9月)~株価回復、堅調な不動産市場に支えられ底固い展開へ~

2015/10/13

主要国のリート市場の最近の動向(9月)

【ポイント1】金利低下で上昇に転じる

為替要因はマイナス
■9月のグローバル・リート市場は、米国が利上げを見送ったことにより長期金利が低下したことで、中旬以降上昇基調となり、円ベースで+0.3%となりました。

■為替市場では、米国の利上げが先送りとなりドルの先高観が後退し、他の通貨に対しても円高が進行したため、為替要因はマイナス寄与となりました。

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【ポイント2】北米、欧州、アジアが上昇

オセアニアは続落
■各地域を現地通貨ベースで見ると、米国市場は、FRBが9月の利上げを見送ったことを受け、長期金利が低下し、リート市場は反発しました。欧州市場も米国の利上げ見送りやECBの追加緩和観測から長期金利の低下がサポート要因となりました。

■8月、中国の景気減速懸念から大幅に下落したアジア市場も、リートの安定した業績や配当への見直しから、シンガポールを除き上昇しました。オセアニアは、オーストラリアの景気に対する中国の景気減速懸念が依然として払拭できず、下落しました。

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【今後の展開】株価回復、世界的に堅調な不動産市場が、リート市場を下支え

■中国の景気は、景気対策の余地から大きな下振れは回避されそうです。世界的な不動産市場への影響は限定的と見られます。

■米国の利上げ観測が後退し、日欧では追加金融緩和の可能性が高まっており、リート市場には追い風になりそうです。

■世界的に堅調な不動産市場に支えられ、リートの配当は安定的な成長が続く見込みです。世界的に株価も回復傾向にあり、グローバル・リート市場は、相対的に高い配当利回りにも支えられ、底堅い展開となることが期待されます。

 (2015年10月9日) 

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