IMFの世界経済見通し(2015年10月)~世界経済は3%台の緩やかな成長続く~
IMFの世界経済見通し(2015年10月)~世界経済は3%台の緩やかな成長続く~
【ポイント1】今・来年を小幅に下方修正
資源輸出国などの見通しを引き下げ
■国際通貨基金(IMF)は6日、世界経済見通しを発表しました。2015年の世界全体の成長率は3.1%、2016年は3.6%と、緩やかな成長が続く見通しを維持しました。
■IMFは中期的に成長が鈍化している要因として、生産性の低い伸び、人口の高齢化、投資の抑制などを挙げました。また、資源輸出国などの見通しを引き下げたことなどにより、前回7月から今年と来年の成長率をそれぞれ0.2%引き下げました。
【ポイント2】先進国は日欧の金融緩和が下支え
新興国は来年加速へ
■先進国は、一部資源国などの成長鈍化の影響を受けるものの、原油価格の下落、金融緩和、通貨安による日欧の回復から、今年の成長は加速するとしました。
■新興国は、総じて成長率は鈍化傾向にあるものの、来年の加速が予想されています。その理由として、今年は経済が悪化したブラジルやロシアの回復、先進国の緩やかな景気回復の波及などを挙げました。
【今後の展開】新興国の生産性の引き上げや構造改革の進展を期待
■IMFは、世界経済のリスクが、前回からさらに下振れに傾いているとしました。資源安の資源輸出国への影響、中国の景気減速、金融市場の不安定化などを短期的なリスクとしました。
■IMFは、先進国では、緩和的な金融政策や財政に余裕のある国でのインフラ投資拡大、新興国では、個別に環境は異なるものの、総じて生産性の引き上げと経済構造改革などを優先課題と指摘し、その進展を期待しています。
(2015年10月7日)
印刷用PDFはこちら→
今日のマーケット・デイリー IMFの世界経済見通し(2015年10月) 世界経済は3%台の緩やかな成長続く
関連マーケットレポート
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会