豪中銀、5会合連続の政策金利据え置き
豪中銀、5会合連続の政策金利据え置き
【ポイント1】過去最低の2%に据え置き
景気、インフレの見通しも維持
■オーストラリア準備銀行(RBA)は6日、政策金利を2.00%に据え置くことを決定しました。ブルームバーグ社の集計によると、27名のエコノミスト全員が据え置きを予想していました。
■景気、物価については、「長期平均を下回る緩やかな経済成長が続くため、余剰な生産力が残存し、多少の豪ドル安でも、向う1年~2年はインフレ目標に沿う」との見方が維持されました。
【ポイント2】為替は豪ドル高へ
金利据え置きで豪ドルが買われる
■政策発表後の為替市場の反応は、豪ドル高円安でした。6日の午前中は85.3円前後の水準だったものが、会合終了直後には86円弱まで上昇しました。市場の一部にあった利下げ観測が後退したためと考えられます。
■為替については、前回、前々回と同様、「主要な商品価格の大幅な下落に、豪ドルは適応しつつある」と中立的な評価をしました。RBAは、豪ドルがほぼ適正水準にあると考えているようです。
【今後の展開】政策金利は当面据え置き、豪ドルは徐々に底堅い推移へ
■景気は、これまでの利下げ効果などから、個人消費と住宅投資をけん引役として緩やかに回復すると予想されます。
■インフレは、失業率が高水準なことや資源価格の下落などから、当面低位で推移する見込みです。
■緩やかな景気回復と低インフレの持続により、過去最低の政策金利は当面、据え置かれそうです。
■豪ドル円レートは、日銀の金融緩和を背景に日豪金利差が維持されていることなどから、徐々に底堅さを増していくと思われます。
(2015年10月6日)
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