世界の「投信マネー」~ 6月は先進国株式ファンドへの流入超継続 ~
世界の「投信マネー」~ 6月は先進国株式ファンドへの流入超継続 ~
【ポイント1】米国株ファンドが流入超へ
インドが13カ月継続の流入超
■EPFRグローバルによる世界の「投信マネー」で6月(第4週まで)の株式ファンドの動きを見ると、7カ月連続で日本、欧州(除く英国)が流入超となりました。5月まで流出超であった米国、英国も流入超に転じました。
■一方、新興国では、引き続きインドファンドへの流入が続いています。
【ポイント2】 債券は欧州(除く英国)が流出超
インドが2カ月連続の流入超
■債券ファンドは、欧州(除く英国)が2カ月連続の流出超となりました。2カ月連続は2012年6月以来3年ぶりです。米国も流出超に転じました。
■新興国では、少額ながらASEANへの流入超が続いています。インドは4月に一旦流出超となりましたが、昨年10月以来の流入超の傾向が続いています。
【今後の展開】 株式は先進国中心に流入へ
■株式ファンドは、一時投資先が絞り込まれていましたが、先進国主導の景気回復が期待される中で、投資先が日欧から他の先進国へと投資先が広がってきているようです。新興国は、構造改革の進展等が期待されるインドへの流入継続が考えられます。
■債券ファンドでは欧州(除く英国)の流出超が加速しました。米国、GEMも流出超に転じました。これまでの、低金利環境で先進国に資金が集中していた流れに変化が起きているかが注目されます。一方、新興国も相対的にファンダメンタルズが良く、金利水準が高いアジアを中心に流入継続が期待されます。
(2015年6月30日)
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