世界の「投信マネー」 ~5月はインド株式ファンド、日本株式ファンドが流入超継続~
世界の「投信マネー」 ~5月はインド株式ファンド、日本株式ファンドが流入超継続~
【ポイント1】株式はインドが12カ月連続で流入超
日本も6カ月連続の流入超
■EPFRグローバルによる世界の「投信マネー」で株式ファンドの動きを見ると、2015年5月(第3週まで、以下同様)もインドの流入超が続き、12カ月連続となりました。日本も昨年12月から6カ月連続の流入超です。
■欧州(除く英国)は半年ぶりに流出超に転じました。米国の今年の累計流出超過額は932億米ドルに達し、昨年の流入超過額を上回りました。
【ポイント2】債券は欧州が流出超に
中国、メキシコも流出超
■債券ファンドは、欧州(除く英国)が26カ月ぶりに流出超に転じました。前回の2013年3月は単月の流出超に留まり、流入基調は変化しませんでした。米国は流入超が続いています。
■新興国では、中国とメキシコが流出超に転じました。インドは4月に流出超となり、5月は小幅な流入超に留まっています。3月までの流入基調が変化しているか注目されます。
【今後の展開】 株式は投資先を絞る展開
■債券ファンドは欧州が流出超となりましたが、世界的な低インフレ、低金利環境に今のところ大きな変化はなく、先進国の債券ファンドに資金が流入する流れは当面続くと思われます。一方、新興国も相対的にファンダメンタルズが良く、金利水準が高いアジアを中心に流入継続が期待されます。
■株式ファンドは、投資先が絞られてきているようです。欧州(除く英国)は利益確定から5月に流出超となりましたが、日本と同様に量的金融緩和が強化されており、流入基調が続くと考えられます。新興国は、構造改革の進展等が期待されるインドへの流入継続が考えられます。
(2015年5月28日)
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