今年を振り返るキーワード6 マーケットレポートのアクセス上位で振り返る『2021年』
マーケットレポートのアクセス上位で振り返る『2021年』
三井住友DSアセットマネジメントでは、世界各国の経済や金融市場の変動に対して、日々マーケットレポートを発信しています。マーケットレポートへのアクセス状況を見ると、その時々に、どういったことに読者・投資家がより強い関心を持っているかが分かります。さて、『2021年』はどんなレポートに関心が集まった年だったのでしょうか? |
日々のマーケットレポートはコロナの治療法や原油高が上位
■マーケット・デイリーやキーワード等の日々のマーケットレポートのカテゴリーからは、「デルタ型急拡大の中、期待される『抗体カクテル療法』」が1位となりました。今夏、新型コロナウイルスのデルタ型が国内でも急拡大し、医療体制のひっ迫が懸念される中、抗体カクテル療法は国内初の軽・中等症向けの治療薬として注目を集めました。そして、2位は「原油価格が7年ぶりの高値に上昇」でした。世界的にコロナ禍からの景気回復が進む中で需要が拡大する一方、産油国が増産へ消極的な姿勢を示していたこと等から、原油価格は高騰しました。
市川レポートは米金融政策や国内金融所得課税等に関心が集まった
■弊社チーフマーケットストラテジストの市川雅浩による市川レポートでは、「前回のテーパリングで市場はどう反応したか」が1位となりました。『2021年』はワクチン接種の進展もあり、先進国を中心に景気回復が進んだことで、米連邦準備制度理事会(FRB)の量的緩和の縮小(テーパリング)が強く意識され、前回のFRBのテーパリングを取り上げた同レポートに年間を通して継続的に高いアクセスがありました。2位は「金融所得課税と1億円の壁」でした。日本では、9月末の自民党総裁選を経て岸田文雄新首相が誕生し、成長と分配の好循環に向けた政策の1つとして金融所得課税の見直しが掲げられ、日本株式市場では株安の一因となりました。このほか、3位の「米長期金利上昇による株安の動きについて」も年間を通じて高いニーズがありました。
(2021年12月27日)
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