主要な資産の利回り比較(2021年6月)主要先進国では債券利回りが低下
主要な資産の利回り比較(2021年6月)
■主要先進国の債券市場では利回りが低下しました。月央に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)において、予想外に利上げ前倒しの見通しが示されたため、米国の長期金利は一時上昇したものの、すぐに落ち着きを取り戻しました。また、主要先進国を中心にワクチン接種の進展などから景気回復期待が高まりましたが、米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)が金融緩和政策を維持したことも利回りの低下につながりました。
■株式市場では、米国の利上げ前倒し観測などから、一時リスク回避の姿勢が広まりました。しかしその後、長期金利が落ち着いて推移したことや、ワクチン接種の進展を背景とした景気回復期待などを主因に、米国の主要株価指数が過去最高値を更新するなど堅調だったため、株式の配当利回りは概ね低下しました。
■リート市場は、世界的にリート価格が上昇傾向にあったものの、欧州や豪州などでは配当が増加したため、これらの国・地域では配当利回りが上昇しました。
(2021年7月9日)
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