ECBは現状の金融緩和策を維持(2020年1月)金融政策の総点検を開始

2020/01/24

ECBは現状の金融緩和策を維持(2020年1月)金融政策の総点検を開始

【ポイント1】現状の緩和策を維持

■欧州中央銀行(ECB)は23日の理事会で、市場の予想通り、現状の金融緩和策を維持することを決定しました。主要政策金利を0%、中銀預金金利(銀行がECBに余剰資金を預ける際の金利)を▲0.5%に据え置きました。昨年11月に再開した量的緩和政策は月200億ユーロの買い取りペースを維持しました。

【ポイント2】金融政策の総点検を開始

■今回の理事会で最も注目されたのは、ラガルド総裁が表明していた金融政策の総点検です。ECBは金融政策戦略の見直しを20年末までに完了すると宣言しました。

■総点検は、現在「2%近く」としている物価目標の見直しが軸になる見通しです。ECBが政策の総点検を行うのは、大胆な金融緩和を続けているにもかかわらず、物価が目標水準に上がってこないことが背景です。世界的に低成長・低インフレが定着するなか、現在の物価目標が適切か、マイナス金利政策の効果・副作用の分析などとあわせて、今後1年程度かけて点検していく方針です。

【今後の展開】当面は現状の金融緩和策を維持

■ラガルド総裁は、米中が通商交渉で「第1段階」の合意に達したことについて経済の下振れリスクがやや後退したと指摘したものの、欧州経済への影響を慎重に見極める姿勢を示しました。

■ECBは今年に⼊ってから、金融政策の総点検の作業を開始しており、作業が完了するのは今年末頃の予定になっています。それまでは、経済に対して追加的な負のショック(特に⽶欧対⽴、EUと英国の貿易交渉、イタリアの政治などがリスク要因)が加わらない限り、ECBは様⼦⾒を続け、現状の金融緩和策を維持するとみられます。

(2020年1月24日)

印刷用PDFはこちら↓

ECBは現状の金融緩和策を維持(2020年1月)金融政策の総点検を開始

関連マーケットレポート

2019年12月16日 英総選挙で『ブレグジット』実現へ前進

2019年10月29日 ECB『ラガルド』新総裁は「何でもやる」のか?

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
三井住友DS マーケット・レポート   三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会