豪政策金利は0.75%に据え置き(2019年12月)引き続き再利下げに含み、豪ドルはもみあいに

2019/12/03

豪政策金利は0.75%に据え置き(2019年12月)

【ポイント1】政策金利0.75%に据え置き

■豪州準備銀行(RBA)は、12月3日に開催した金融政策決定会合で、政策金利を過去最低の0.75%に据え置きました。据え置きは2会合連続で市場の予想通りでした。RBAは2019年に入って6月、7月、10月の3回、利下げを実施しています。

【ポイント2】経済物価見通しは維持

■声明文の基本的なトーンに、変更はありませんでした。RBAは景気が昨年後半の停滞から緩やかに転換点を迎えたようだとみており、GDP見通しについて2021年の3%成長に向けて徐々に回復するシナリオを維持しました。

■また、インフレ率の見通しについても、2020年、2021年に2%に近づくとして、前回の見通しを維持しました。

【今後の展開】豪ドルはもみあいに

■RBAは声明文で、「完全雇用とインフレ目標の達成のため、長期にわたる低金利が必要と予想するのは妥当だ」と述べています。また、今後の金融政策について「必要ならさらに緩和的な政策をとる準備がある」として、引き続き再利下げに含みを持たせました。

■弊社では、個人消費の回復の遅れなどからRBAが来年1-3⽉期に追加利下げを行うと予想しています。

■RBAの金融政策現状維持を受けて一段の金利低下期待が後退し、3日の豪ドル相場はやや上昇しました(15時時点)。中国国家統計局が発表した11月の製造業PMIが上昇し、中国景気の底入れ期待が高まっていることも豪ドル相場の支えとなっているとみられます。ただし、RBAの再利下げ観測は残っていることから豪ドルの上値も抑えられるため、豪ドル相場は当面もみ合いになりそうです。

(2019年12月 3日)

印刷用PDFはこちら↓

豪政策金利は0.75%に据え置き(2019年12月)引き続き再利下げに含み、豪ドルはもみあいに

関連マーケットレポート

2019年12月 3日 オーストラリアマーケット動向

2019年11月 5日 豪金融政策は0.75%に据え置き、追加利下げ示唆

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
三井住友DS マーケット・レポート   三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

このページのトップへ