市場予想を大きく上回った米雇用統計(2019年6月)FRBは7月に予防的利下げへ

2019/07/08

市場予想を大きく上回った米雇用統計(2019年6月)FRBは7月に予防的利下げへ

【ポイント1】前月からの反動増 20190708us1

雇用情勢は緩やかに鈍化

■2019年6月の米雇用統計の非農業部門雇用者数は前月比22.4万人増となり、ブルームバーグ集計による市場予想(16.0万人増)を大きく上回りました。

■前月に大きく下振れていた反動が出たとみられ、政府部門、民間部門とも良好な伸びとなりました。一方、製造業の軟調さの内需への波及が緩やかに進行していると見られることから、雇用情勢は急激に悪化はしないものの、緩やかに鈍化すると見られます。

【ポイント2】失業率は小幅に悪化 20190708us2

賃金の伸びは鈍化方向へ

■6月の失業率は3.7%と、前月の3.6%からやや悪化しました。

■一方、賃金は前年同月比3.1%増と、前月と同じ伸びとなりました。前月比は0.2%増と、前月から伸びが鈍化しました。

■米国の企業業績の伸びが鈍化すると予想される中、19年の賃金上昇ペースも緩やかに鈍化すると見られます。

【今後の展開】FRBは7月に利下げ実施見込み、長期金利は低位で推移

■5日の米国市場では、予想より強い雇用統計を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅な利下げを実施するとの期待が後退し、長期金利が上昇、為替は円安・ドル高が進みました。一方、FRBのパウエル議長が、単月のブレではなく基調を確認すると発言していることや、賃金の伸びが緩やかに鈍化していく状況にあること等を踏まえると、7月のFOMCでは予想通り利下げが実施されると見られます。

■7月のFOMCでの大幅な利下げ期待は後退したものの、世界の主要中銀が金融緩和方向へ転換していることから当面、低金利環境が続くと予想されます。そのため、長期金利は低水準で推移すると見られ、不動産やリート市場への追い風は続くと期待されます。

(2019年7月8日)

印刷用PDFはこちら↓

市場予想を大きく上回った米雇用統計(2019年6月)FRBは7月に予防的利下げへ

関連マーケットレポート

2019年07月05日 主要な資産の利回り比較(2019年7月)

2019年07月04日 リート市場の振り返り(2019年6月)

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
三井住友DS マーケット・レポート   三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会