戻り基調が継続する日本株式市場 「電気機器」の業績モメンタムは改善方向、広がりに注目
戻り基調が継続する日本株式市場 「電気機器」の業績モメンタムは改善方向、広がりに注目
【ポイント1】戻り基調が継続する日本株式市場
■日本株式市場は、日経平均株価が約4カ月ぶりに2万2,000円台を回復するなど堅調に推移しています。昨年12月25日の安値から4月15日までの上昇率を見ても、日経平均株価が+15.7%、東証株価指数(TOPIX)が同+15.0%、小型株を代表する指数であるTOPIX Smallが同+18.4%と、2桁の上昇となり堅調です。
【ポイント2】予想株価収益率に割高感はない
■ここまでの株価上昇は主に、米国株式市場の上昇や中国景気に対する懸念の後退など、外部環境の好転によってもたらされています。足元(4月15日)の予想株価収益率はTOPIXが12.6倍、TOPIX Smallが14.1倍とともに割高感はありません。
【今後の展開】「電気機器」の業績モメンタムは改善方向、他セクターへの広がりに注目
■今後の日本株式市場は、外部環境の好転が継続することと日本企業の業績見通しに明るさが見えることがカギとなりそうです。外部環境は、依然としてトランプ大統領の貿易交渉は懸念材料ですが、米中景況感に明るさが見え始めており、好悪材料が交錯する可能性があります。一方、日本企業の業績見通しは引き続き厳しいものとなりそうです。業績予想の勢い(モメンタム)を見るリビジョンインデックスを見ると、TOPIXが▲30%台を付けた後好転の兆しが見えたものの、再び低下しています。TOPIX Smallは悪化に歯止めはかかっているものの、回復傾向は強まっていません。また、主要業種で見ると、「電気機器」の下振れ度が低下し、改善方向に向かっているものの、「情報・通信」、「輸送用機器」は悪化に歯止めがかかっていません。4月下旬以降に発表される、3月期決算企業の2019年度の業績見通しで主要セクターの業績に改善傾向が確認できるかが注目されます。
(2019年4月16日)
印刷用PDFはこちら↓
戻り基調が継続する日本株式市場 「電気機器」の業績モメンタムは改善方向、広がりに注目
関連マーケットレポート
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会