最高値更新が見えてきたインド株式市場(2019年3月後半) 総選挙での与党勝利を期待
最高値更新が見えてきたインド株式市場(2019年3月後半) 総選挙での与党勝利を期待
【ポイント1】株式市場は堅調
総選挙での与党勝利を期待
■インド株式市場は、代表的な株式指数のSENSEXが約6カ月ぶりの高値水準をつけるなど、パキスタンとの軍事対立をよそに、堅調な展開となっています。5年に1度の総選挙(下院選)の投票日が決まり、選挙への関心が高まるなか、世論調査でモディ首相率いる与党のインド人民党(BJP)が勝利し、モディ政権が2期目に入るとの見方が強まったことが好感されました。モディ首相の続投により構造改革が進展するとの期待から、海外投資家からの資金流入が加速し、相場を押し上げています。グローバルなリスクオン(選好)が継続し、新興国への資金流入が増えていることやインドルピー高も追い風になりました。SENSEX指数の3月のリターンをセクター別にみると、貸し出しの状況が改善していることが評価される民間銀行を中心に金融株が指数の上昇をけん引しています。
【ポイント2】外国人が大幅買い越し
インドルピーは7カ月ぶりの水準に上昇
■海外からのインド株式市場への資金フローをみると、2月の後半から4週連続で外国人の買い越しが続いています。総選挙で与党連合が勝利するとの見方が高まるなか、特に、3月11日~15日の週は資金流入が加速しました。株式市場への資金流入を背景にインドルピーも対米ドルで約7カ月ぶりの水準に上昇しました。
【今後の展開】選挙情勢が注目されるなか、株式市場は堅調地合い
■インドの総選挙は、各選挙区で投票日が異なり、4月11日から5月19日の間に7回に分けて実施され、5月23日に一斉開票される日程です。このため当面は世論調査などの選挙情勢が株式相場の材料として注目されそうです。ただ、インド経済が高成長を続けるとみられることや、海外からインド市場へ資金が流入していることから、株式市場は堅調地合いが続くことが期待されます。
(2019年3月20日)
印刷用PDFはこちら↓
最高値更新が見えてきたインド株式市場(2019年3月後半) 総選挙での与党勝利を期待
関連マーケットレポート
2019年3月7日 アジア・トーク「パキスタンとの武力衝突はどうなる?」
2019年3月6日 インドの株式市場は持ち直し(2019年3月前半)
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会