2026年4月FOMCプレビュー~今回の注目点を整理する

2026/04/27

2026年4月FOMCプレビュー~今回の注目点を整理する

    • 政策金利は据え置きを予想、声明に大きな変更はなく次の利下げ時期は未定との示唆は継続へ。
    • パウエル議長の発言も前回会合とほぼ同じ内容が予想され、今回のFOMCは無風通過の見通し。
    • 弊社は年内利下げなしとの見方を維持、今後は次期FRB議長指名のウォーシュ氏発言にも注目。

政策金利は据え置きを予想、声明に大きな変更はなく次の利下げ時期は未定との示唆は継続へ

米連邦準備制度理事会(FRB)は、4月28日、29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催します。以下、今回のFOMCについて、主な注目点を整理していきます。まず、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標(現行3.50%~3.75%)について、弊社は市場の大方の見方と同じく、3会合連続で据え置きを予想しており、今回もミラン理事のみ25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げを主張し、反対票を投じると思われます。

FOMC声明では、第1段落の労働市場に関する現状判断が、実勢に即して上方修正される程度で、全体として大きな変更はないとみています。また、第3段落の「FF金利の誘導目標のさらなる調整の程度とタイミングを検討する際」という文言も維持され、「程度とタイミング」という表現を残すことで、次の利下げ時期は未定であることを引き続き示唆するものと考えます。

パウエル議長の発言も前回会合とほぼ同じ内容が予想され、今回のFOMCは無風通過の見通し

次に、パウエル議長の記者会見における発言では、中東情勢や原油高が政策判断に与える影響についての見解が注目されますが、前回3月の記者会見での発言とほぼ同じ内容が予想されます。具体的には、「中東情勢が米経済に与える影響は不透明」、「原油高が米国経済に与える影響の範囲や期間を判断するには時期尚早」、「政策金利のさらなる調整の程度とタイミングを決定するのに、よい立ち位置にいる」などのコメントが考えられます。

以上の諸点を踏まえると、FRBは今回のFOMCで、中東情勢や原油高の動きを警戒しつつも、現時点で政策運営の方向性は明確に示さず、しばらくは様子見の姿勢を維持する可能性が高いように思われます。この場合、今回のFOMCからは、目新しい材料が得られないことになるため、株式市場、債券市場、為替市場の反応は、それぞれ限定的となる公算が大きいとみています。

弊社は年内利下げなしとの見方を維持、今後は次期FRB議長指名のウォーシュ氏発言にも注目

FF金利先物市場が織り込む今年の利下げ回数をみると、4月24日時点で0.4回程度まで減少していますが(図表1)、弊社は、年内の利下げはなし、来年の1-3月期と4-6月期に25bpずつ利下げが行われるとの予想を維持しているため、特に違和感はありません。米国経済は、消費者心理の悪化も一部みられますが、総じて底堅く推移しており、ガソリン価格の2~3カ月程度の高騰であれば、景気が大きく冷え込むことはないと考えています。

なお、FRBの次期議長に指名されたケビン・ウォーシュ元理事は4月21日、指名公聴会に臨みました。ウォーシュ氏の承認手続きがスムーズに進めば、5月15日に議長としての任期が満了するパウエル氏は、今回が議長として最後のFOMCとなります。ウォーシュ氏の指名公聴会における主な発言骨子は図表2の通りで、目先の金融政策については明言を避けたものの、FRBの改革などに触れており、今後の発言にいっそう注目が集まります。

(2026年4月27日)

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