米大統領選前年の米株は
▣ 2022年は不安定な動き
2022年の米株式市場は、年明けの3日にNYダウ、S&P500ともに過去最高値を更新する順調なスタートを切りましたが、以降はロシアによるウクライナ侵攻やインフレ高進を受けた米連邦準備理事会(FRB)による急激な利上げなどを受け、不安定な動きが続きました。
11月8日投開票の米中間選挙では与党・民主党が善戦し、上院は多数派を維持、下院は共和党が多数派となりましたが、民主党は事前予想ほど議席数を減らすことはありませんでした。
▣ 大統領選前年は高い勝率
過去の米国株の騰落については、中間選挙の年は他の年と比べ見劣りがしていましたが、2022年もさえない動きになってしまいました(12月28日時点、図表1・2)。
ただ、来年については大統領選の前年となり、株価は過去80年間で19勝1敗、平均の年間騰落率も他の年に比べ最も高い水準です。現職の大統領が翌年の大統領選挙をにらんで景気浮揚に注力し、株価を押し上げるとの見方があります。
月別で見ると4月までが堅調で、12月もしっかりの動きとなりやすい傾向です(図表3・4)。
▣ 米金融政策が引き続き市場を左右する可能性
もっとも、FRBは2023年の前半は利上げを継続するとみられ、3月、もしくは5月の会合で利上げを停止するとの見方が大勢です。その後はFRBは政策金利を高い水準で維持する姿勢ですが、その場合には、米国株は上値の重い動きが続く可能性があります。
ただ、2023年内はインフレ抑制のために政策金利を高水準で維持するのか、市場が織り込んでいるように年後半には景気悪化に配慮して利下げに転じるのか見方は分かれます。
米国のインフレがさらに鈍化し、FRBが利下げに転じるとの見方が一段と強まると、投資家心理が上向き、株価が押し上げられることも想定されます。
日本株については、日銀の金融緩和策のさらなる修正をめぐる思わくとともに、連動性の高い米国株の動きをにらんで、方向感を探ることになりそうです。
図表入りのレポートはこちら
https://www.skam.co.jp/report_column/env/
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