最近の投資テーマ:いま、欧州株も面白い

2021/06/07

欧州株vs米国株vs日本株

今年の世界株はおおむね堅調ですが、日本株は出遅れ気味です。他方、大幅に上昇しているのが、欧米の株価です(図表1)。そして今、世界の投資家の関心が特に高まっているのは、ユーロ圏についてです。

米国の株高に関しては、比較的容易に説明できます。バイデン政権の経済対策などによって、すでに景気拡大が加速しているからです。一方、ユーロ圏景気は、域内総生産(GDP)が1-3月期まで2期連続で前期比減となるなど、かなり見劣りします。それでもユーロ圏の株高には、しかるべき理由があります。

ユーロ圏の将来展望が好転

株価を動かすのは、過去・現在の景気や企業業績よりも、それらの将来展望です。また、業績や他国の株式との比較で、当該国の株価は割高か割安か、も重要です。この両方の点において、欧州株は有望です。

実際、ユーロ圏景気は、4-6月期以降、明確な回復が予想されます。各国のロックダウンが寄与し、足元、コロナウイルスの感染が急減しているからです。また、ワクチンの調達・接種も軌道に乗りました(図表2)。これらにより経済正常化(ロックダウン緩和)が進む中、今後、景気回復の勢いが増すはずです。

ユーロ圏の株価は相当割安

割高・割安感については、ユーロ圏の株価は、米国株に比べると相当割安です。その代表的尺度であるPER(株価収益率=株価÷1株あたり企業利益。倍率が大きいほど割高)を見ると、それは明らかです。

ユーロ圏株式市場のPERは、現在約19倍です(ユーロストックス50の構成企業、予想利益ベース)。過去の平均的な水準と比べれば小さくないものの、米S&P500(約23倍)との比較では割安、と判断されます。よって、米国株の過熱感が嫌気される中でも、欧州株は比較的安定した動きが期待できます。

最近の投資テーマにも合致

また、株式市場の業種構成を見ても、ユーロ圏の株式は、少なくとも当面、有望と言えます。欧州市場の場合、米国に比べテクノロジー株の割合が低い一方、金融株やエネルギー株などの割合が高めなのです。

このことは、今年流行の投資テーマに合致しています。昨年は、インターネット化の潮流を受け、世界的にテクノロジー株の上昇が際立ちました。しかし今年は、そのような業種の割高感が警戒されています。一方、世界経済の正常化期待を背景に、金融株やエネルギー株といった景気敏感株が着目されています。

日本株についても上昇余地

さらに、インフレリスクの点でも、ユーロ圏は相対的に安心と言えます。米国に比べ、経済対策が控え目であることなどが奏功し、インフレが過熱しにくいのです(よって金融緩和も、より長期化する見込み)。

ただ、ユーロ圏も、感染については安心できません。昨年今頃も一旦収束に向かったものの、油断が感染再拡大を招いたのです。しかしその後、ロックダウンとワクチンで感染を抑え、株高を促しています。日本も、欧米並みにワクチン接種が進めば、日本株は出遅れているだけに、大幅な上昇が予想されます。

 

図表入りのレポートはこちら

https://www.skam.co.jp/newest_report/contents_type=8&type=topics

 

 

しんきんアセットマネジメント投信株式会社
しんきん投信「トピックス」   しんきんアセットマネジメント投信株式会社
金融市場の注目材料を取り上げつつ、表面的な現象の底流にある世界経済の構造変化を多角的にとらえ、これを分かりやすく記述します。
<本資料に関してご留意していただきたい事項>
※本資料は、ご投資家の皆さまに投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきんアセットマネジメント投信株式会社が作成した資料であり、投資勧誘を目的として作成したもの、または、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。
※本資料の内容に基づいて取られた行動の結果については、当社は責任を負いません。
※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。
※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合があります。
※本資料の内容に関する一切の権利は当社にあります。当社の承認無く複製または第三者への開示を行うことを固く禁じます。
※本資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。

しんきんアセットマネジメント投信株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会

このページのトップへ