いよいよファンダメンタルズとの綱引き始まる

2019/01/30

1月ももうそろそろ終わり。2019年は亥年で、相場格言は「亥、固まる」とのことだが、大発会にいきなり日経平均は2万円割れでスタートした。その後は戻り相場が続いており、ボラティリティが小さくなったのが最近のマーケットの特徴である。さて、遅くなったが12月のポートフォリオの状況ならびに近況について記したい。

12月のマーケットは日米市場とも大幅反落の展開となった。

米国市場は急落。11月の雇用統計は+15.5万人と予想の+19.8万人を下回り、時給は+3.1%と高止まり。FRBが今年4回目の利上げを決定し毎月500億ドルの資産圧縮に変更なしと表明したことから、ハト派的期待が裏切られ売り優勢に。中国通信大手ファーウェイの副会長が逮捕され米中関係悪化懸念も痛手に。VIX指数は30を超えボラティリティが急拡大。12月のNYダウは23327ドルと前月より2211ドル下落し月間騰落率は-8.7%。ナスダックは6635となり695ポイント下落の-9.5%となった。

東京市場も急落。米長期金利の低下でドル売り・円買いが進み日本株に痛手。ファーウェイ副会長の逮捕や長短金利の逆転で投資家心理が悪化。米国市場の急落を受けて25日の日経平均は1010円安と記録的な下げ。追証売りが出て一時は19000円割れの状況に。その後は、米国市場の大幅反発を受けて買い戻しの展開となり、かろうじて20000円台乗せで今年の取引が終了。為替は先月末の113.40円から今月末は110.50円へ。売買代金は2.6兆円程度で推移。12月の日経平均は20014円で取引を終え、11月末の22351円から2236円下落し月間騰落率は-10.5%、Topixは-10.4%となった。一方、小型株市場はジャスダック平均が-10.2%、マザーズ指数は-19.7%となった。

太田忠投資評価研究所のインターネットによる個人投資家向け「投資実践コース」における12月のパフォーマンスは-9.6%となり、年初来-12.7%、累計では+133.5%(11月末+158.4%)と大きく後退。12月末時点のポートフォリオの株式比率は69%で24銘柄を保有(11月末は77%で26銘柄を保有)。株式部分の含み益は+7.7%(11月末は+24.6%)。69%のうち現物株のウェートは33%、日経レバレッジETFの保有比率20%の実質ロング比率は40%でロングは合計73%。これに対し日経ダブルインバースETFの保有比率15%の実質ロング比率は-30%、純金ETF5%は株式とは逆の動きをするため、これらのロング比率は-35%。トータルでは38%のロングポジションである。

12月の日米市場はリーマンショック以来となる下落率の大きさに見舞われる形となった。FRBパウエル議長の株式市場を顧みない「金融引き締め政策の継続」に言及したことで、世界的な株安が加速した。

昨年の日経平均は12.1%下落の2750円安と7年ぶりの下げとなり厳しい1年であった。ポートフォリオも12.7%下落し、一昨年1年分の積み上げが吹き飛ばされる形となった。

今年に入り日経平均は大発会こそ2万円割れとなったが、米国市場の反発を受けて現在は20500円前後でもみ合っている。日米とも恐怖指数が20を割り込んでおり、先行きのマーケットに対する懸念が和らいでいる状況にある。

米国企業の決算は概ね堅調であるが、サプライズがほとんどなく物足りない決算の企業が増加している。企業業績に対するマーケットの自信が徐々に失われている点は警戒しなければならないだろう。一方、日本企業の決算発表は今週から本格化する。こちらもほとんど期待感がなく、警戒を怠れない状況にある。

12月の急落からの出戻り相場が続いているが、今後はトレンド変化に注意する必要があるだろう。運用においては慎重姿勢を継続したい。状況が変われば、たちまち日経平均は20000円割れの事態に簡単に陥ってしまう可能性がある。

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