調整色が強まりつつある株式市場

2020/06/29

全国的な緊急事態宣言が解除されて1ヶ月。リモート勤務が徐々に減らされ、日常的な外出もかなり通常ベースに戻ってきた。都道府県をまたぐ移動が全面的に解禁となったため、出張や観光による人の動きも出てきている。日本の新型コロナの新規感染者数は幸いにも低いレベルを保っているが、世界的に見ると急増の様相に変わりはないのは胸が痛む。さて遅くなったが、5月のポートフォリオ状況ならびに6月の近況について記したい。

月のマーケットは日米市場ともに大幅に上昇する展開となった。

米国市場は続伸し、NYダウは2か月半ぶりに25000ドルを回復。4月の雇用統計は-2050万人、失業率は14.7%と急上昇。中国や韓国での新たな感染拡大で新型コロナウイルス第2波への懸念が高まるものの、全米50州で経済活動が再開され景気の先行きに期待感。バイオベンチャーのモデルナが新型コロナワクチンの臨床試験で効果確認との報道で5/18のNYダウは911ドル高と急騰。一方、トランプ大統領は香港を締め付ける中国の対応に対して記者会見すると伝わり緊張感が高まる。長期金利は0.69%前後で推移し安定的な動き。5月のNYダウは25383ドルと前月より1037ドル上昇し月間騰落率は+4.3%。ナスダックは9489となり600ポイント上昇の+6.8%となった。

東京市場も大幅に続伸し、日経平均は3か月ぶり高値。世界各国での経済活動の再開や、国内での緊急事態宣言の解除により景気の先行き期待が高まる。海外勢の売りポジションの買い戻しも活発化。原油先物相場が34ドル台に上昇したことや政府が第二次補正予算案を決めたことも追い風に。為替は先月末の106.60円から今月末は107.15円とやや円安に。売買代金は2.4兆円程度と商いは低水準。5月の日経平均は21877円で取引を終え、4月末の20193円から1684円上昇し月間騰落率は+8.3%、Topixは+6.8%となった。一方、小型株市場はジャスダック平均が+7.8%、マザーズ指数は+24.1%となった。

太田忠投資評価研究所のインターネットによる個人投資家向け「投資実践コース」(リンク先:http://www.ohta-research.co.jp/service/practice.html )   における5月のパフォーマンスは+6.9%となり、年初来-7.2%、累計では+143.0%(4月末+127.4%)と大きく前進。5月末時点のポートフォリオの株式比率は73%で28銘柄を保有(4月末は66%で24銘柄を保有)。株式部分の含み益は+20.5%(4月末は+10.8%)。ただし、73%のうち現物株のウェートは38%、日経レバレッジETFの保有比率20%の実質ロング比率は40%でロングは合計78%。これに対し日経ダブルインバースETFの保有比率10%の実質ロング比率は-20%、純金ETF5%は株式とは逆の動きをするため、これらのロング比率は-25%。トータルでは53%のロングポジションである。

4月に続いて5月も上昇トレンドが続いた。新型コロナウイルスにしても、米中関係にしても週替わりでポジティブとネガティブが変化する動きとなったものの、ワクチン開発のニュースや世界的な経済活動再開の拡大で買われる展開となった。5月は打診買いながら5銘柄の買い戻しをおこない、個々において好パフォーマンスとなりポートフォリオに十分に貢献する形となった。

6月はこれまでの急上昇を受けて調整色が強まりつつある。6/11のNYダウは米国での新型コロナ感染者数が再び急増し200万人を突破したことから、1861ドル安と過去4番目の下げ幅となりVIX指数は40台まで上昇した。その後もマーケットのボラティリティは日中値幅、前日比において非常に大きい状況が継続しており、まだまだ神経質な展開が続いている。しばらくは調整色の強い状況が予想される。

しかしながら、先行きについては冷静に考える必要がある。新型コロナの第2波への警戒感は根強いが、仮に第2波がやって来たとしても第1波のよりは各国ともより良く対応できるはずである。したがって、決してビクビクしたり悲観的になったりする必要はない。
弊社のモデルポートフォリオにおいて6月はロングポジションを増やさなかったが、引き続き買い増しの機会をうかがっていきたい。

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