とてつもない楽観論が正しい
~第8回東日本大震災復興支援(5/12)、投資と未来を語る義援金セミナー講演録~

【ストラテジーブレティン(199号)】

1. とてつもない楽観論が必要。人生100年、日経平均10万円。超長期も目先超短期も絶好の買い場。

2. 今、投資環境を見る上で決定的に重要な要素はトランプ大統領をどうみるか。トランプ大統領は経済と地政学で非常に強い主導権を発揮している。これをポジティブに考える。

3. 現在、産業革命、空前の技術革新がおこっている。これは正しい政策(金融緩和と財政による需要創造)が打ち出されれば、大幅な株高をもたらすことを意味する。

4. 日経平均10万円の最大の根拠は経済、特に国際分業と地政学という点から見て日本の国際的ポジションが著しく有利になっていくと。

5. 中国は弥縫策を繰り返す。いずれ破局に近い経済困難に陥ると思うが、目先は大丈夫であろう。欧州はのらりくらりである。

(1) 人生100年、日経平均10万円

人生100年、いわゆる「余生」が人生の盛りになる、資産形成が決定的に重要に
人生100年は今や多くの人のコンセンサスである。5月9日にマレーシアでは92歳のマハティール氏が首相に就任した。この会場に集まられた多くの皆様の華々しい人生の盛りはこれからである。人生60歳から80歳の時代は三つのライフステージがあった。一つ目は学ぶ時代、二つ目は稼ぐ時代、三つ目は余生を送る時代。しかし、60歳から余生を送るというのは、今では全く当てはまらなくなって、60歳からが人生の本番だという時代に入っていく。そうなると先立つもの、一定の資産が大事になる。一定の資産がなければ、十分に社会的な貢献ができなく、満足な人生を送れない。では、どうすればいいかというと、我田引水だが、株を買えばいい。
2~3月の株価クラッシュにファンダメンタルズの根拠があったとすれば、トランプ政策のちゃぶ台返し(米朝武力衝突または米中貿易戦争が国際貿易を破壊すること)であり、3月23日の世界株式クラッシュ、日経平均株価底割れはその懸念を織り込んだものであったが、その可能性は当面完全に排除された。3月の底割れで需給は完全に大転換の条件を作ったと言える。

 

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