円高要因はほぼ消えた、アベノミクス相場再開へ
【ストラテジーブレティン(180号)】
円高要因はほぼ消えた、アベノミクス相場再開へ
2011年の震災の年から年に1度ボランティア活動として、各方面のご協力を得て義援金セミナーを開催しています。未来を展望しつつ足元の情勢と投資を語り合う場を提供したい、そんな思いで今年も第7回目となる義援金セミナーを開催することになりました。
日 時 2017年 5月13日 (土)
会 場 東京証券会館 8Fホール 13:15~16:20(12:45受付開始)
詳細・お申込みは、武者リサーチHPより ↓ ↓
http://www.musha.co.jp/news/detail/58ae45f6-5440-463d-a33c-6f7285f2cfe7
3月後半からの世界的株価調整はトランプラリー(株高・金利高・ドル高)の巻き戻しというテクニカルなものであり、日柄と値幅の調整は大方済んだとみられる。懸念された地政学不安も、フランス大統領選挙で親EUのマクロン氏勝利の可能性が高まったことで、いったん終焉しよう。昨年に起こった二つのまさか、英国国民投票でのBrexit賛成投票や米大統領選挙でのトランプ氏勝利が、株価の暴落どころか急騰の起点となったことなどを見ると、地政学不安はテクニカル売りの口実であったこと、それは絶好の買い場を提供すること、が分かる。
(1)好調な世界経済、世界的株高続く
珍しくアップビートのIMF
IMFは4月18日、2017年の世界経済見通しを控えめに引き上げた(1月時点見通し3.4%を3.5%へ)。が、コメントでは「世界経済は勢いを得つつあるようだ、現在はその転換点にある可能性がある」としており、エコノミストの心証が相当強いことがうかがわれる。中でも日本の見通しが1月時点の0.8%から1.2%へと英国(1.5%から2.0%へ)と並んで大きく引き上げられていること、先進国中では米国が2.3%と最も高い成長見通しとなっていること、が注目点である。実際世界同時好況と言えるほどに全地域において景況の好転が顕著である。