楽観論のすすめ
~楽観論には道理があり、人を幸せにする~

【ストラテジーブレティン(354号)】

日本経済新成長時代入りの確信
日経平均が史上最高値を更新し、新しい時代が始まるという予感が高まってきました。九州熊本を先頭にした半導体投資ブーム、過去最高の伸びを続ける設備投資、インバウンドの急増、30 年ぶりの高い賃上げ率と深刻化する人手不足、マンションの価格上昇、日銀による異次元金融緩和政策の解除、などの過去 30 年間には見られなかった変化が相次いで起きています。日本が円高デフレで苦しんだ長期停滞からやっと抜け出し、新たな好循環に入りつつあることは、今やすべての国民の前に明らかになっているのではないでしょうか。

こうなることは 10 年前、アベノミクスが始まった時から私には見えていたことでした。2009 年の『日本株大復活』、以降ほぼ毎年のように本を上梓しましたが、そのすべては悲観論との闘い、日本株式の長期上昇を訴えたものでした。当時の時流からあまりにもかけ離れていたので、メディアからは無視され続け、本もあまり売れませんでしたが、楽観論の正しさを墨守する種火だけは、絶やさず燃やし続けて来られたのではないかと自負しています。

2013 年 4 月に発売した『日本株 100 年に一度の波が来た』では「日経平均 4 万円のシナリオに 5 つの根拠があるとして、①日本株は極端に割安である、②アベノミクスが長期円高不況を終わらせる、③アメリカは対中封じ込め政策に転換し、日本経済復活のため円安をサポートする、④アメリカ経済の本格拡大により世界経済の回復基調続く、⑤日本の品質とコスト競争力の強さが顕在化する」と主張しました。

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