2020年世界情勢の鍵、4つのパラダイムシフト
令和の大相場始動 シリーズ⑤

2020/01/06

【ストラテジーブレティン(242号)】

謹賀新年
  皆様のご多幸、ご繁栄を祈念いたします。
              2020年 元旦

暗雲の消滅
2019年末にかけて、①米中貿易戦争休戦、②金融異常事態の安定化、③英保守党大勝によるBrexitの帰趨明確化、④ハイテク5G関連投資の始動、など暗雲が一掃された。当然2020年世界景気拡大終焉説も退場した。①~④を詳細に検討すれば、いずれも歴史的大変化であり、しかも4つがそれぞれに繋がっており、米国のプレゼンスを高めるものであることが分かる。

トランプ勝利の公算大
最大の懸念は米国大統領選だが、トランプ大統領再選の可能性が高いと考える。戦後現役大統領が再選を果たせなかったのは任期中リセッション、株安に見舞われたJ・カーターと、G・ブッシュ(父)のみであるが、トランプ氏はほぼ確実に不況・株安を回避できる。前回の選挙公約のほぼ100%を実現するという偉業を打ち立て、共和党内での圧倒的支持を確保している。対抗する民主党は候補乱立し政策は不安定で信頼性がない。

巨額余剰資金は国債から株式へ
霧が晴れた市場で何が起きるか、カギを握るのは巨額の投資資金の行方である。悲観論者はこの巨額資金余剰をグローバルな過剰金融緩和の賜物で危険だとみているが、それは2020年の投資戦略策定に際しての致命的誤謬になる。巨額資金余剰は、技術革新の結果高まった企業と家計の所得が、十分に需要に結びついていないことによって起こっている。この巨額の余剰貯蓄が経済の好循環に入れば、大いなる経済拡大と株価上昇が可能になる。2019年は巨額の余剰がグローバル国債投資に集中し、米英以外のすべての先進国金利をマイナスに陥れるという、異常な債券バブルを引きおこした。しかし景況の好転とともに国債から押し出される巨額資金は、株式へとシフトせざるを得ないだろう。ことに年前半は絶好のリスクテイク環境、人々の想定を大きく超える世界株高の公算が大きいと考えられる。

想定外の株高という時には往々にしてパラダイムシフト(大局観の大転換)が起きているものである。以下新時代の構成要素となりえる、4つの柱について、説明していく。

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