米国株高騰、株式資本主義時代のニューノーマルだろう
~バブル説は誤り、将来の政治リスクには留意を ~ 
~令和の大相場始動 シリーズ ③

【ストラテジーブレティン(238号)】

 

(1)米国株沸騰、史上最高値

景気ミニサイクル底入れで米国株史上最高値更新
3指数そろって史上最高値更新、今年に入って3回目(4月末、7月末、10月末)の史上最高値。米中貿易戦争の休戦、FRBの金融緩和、景気実態の健全さ(消費と半導体)の3つが理由。
長期景気拡大途絶の公算は小さい。製造業の変動によるミニ景気循環は底入れ、半導体が明確に転換、力強い拡大はほぼ確か。中国の政策転換などに支えられて自動車関連や工作機械、建設機械などの広義の資本財にも徐々に広がっていく可能性が大きい。2018年初からの下落をリードした図表3の投資関連、図表4の貿易関連は現在がほぼ底であろう。米国内需主体の非製造業の需要の堅調に加えて、これまでの3回の利下げ効果も見込める。2020年11月の米国大統領選挙の前に景気が失速する心配はほぼなくなったとみてよい。5G投資競争が勃発、半導体投資が急伸し、半導体株が株価上昇をリードしている(図表2参照)ことは、既にレポートした通りである。

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