「見えない停戦」を見据える市場(続編)

2026/03/30
  • 米国株とは投資環境が違う日本株もダウンサイドのリスク大
  • 今週から来週にかけてが正念場

米国株とは投資環境が違う日本株もダウンサイドのリスク大

先週末に書いたレポートでは、日本株の底堅さは原油価格の上値が重いからだと述べた。グラフ1は2月下旬からの日経平均とWTI先物価格の推移だが、当たり前のように逆相関になっているのがわかる。原油価格は高止まりしているものの、100ドルを超えてさらに上値を追う展開にはなっていない。

【グラフ1】日経平均(桃)とWTI先物価格(白)の推移

出所:Bloomeberg

基本的には、日本株のネックは原油価格だけで、それ以外の要因で調整局面入りしている米国株とは投資環境が違う。しかし、どこまでも米国株とディカップリングしていられるかというと、それは分からない。特に今週から来週にかけては大きなダウンサイドのリスクがある。

今朝配信した今週の相場展望(3月30日付「日経平均の今週の予想レンジは4万9000円-5万3000円」)でそのリスクについて述べた。ストラテジーレポートでも繰り返したい。ぜひご参照していただきたい。

今週から来週にかけてが正念場

強調したいのはトランプ大統領の行動が読めないことである。普通に考えれば一線を踏み越えたイランの発電所攻撃や核施設への攻撃はしないと思うが、わからない。さらに言えば地上部隊の派遣による地上戦も、トランプ大統領にとっては半ば「自殺行為」にも思えるので、実行しないはずである。しかし、ナシーム・タレブいわく「トランプ大統領こそブラックスワン」である(3月25日日本経済新聞電子版『トランプ米大統領こそ「ブラックスワン」、耐性高めよ 思想家タレブ氏』より。)ブラックスワンは予測不能であるゆえ、ブラックスワンなのである。イースター明けの米国の出方に要警戒である。さらに言えば、みんなが「イースター明け」を警戒するなら、その前の今週に大きな動きが出てもおかしくはない。正念場である。

マネックス証券株式会社
広木隆「ストラテジーレポート」   マネックス証券株式会社
マネックス証券 チーフ・ストラテジストの広木隆が、個別銘柄まで踏込んだ実践的な株式投資戦略をご提供します。マーケットについてTwitterでもつぶやいています(@TakashiHiroki
・当社は、本レポートの内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、
 また保証するものではございません。
・記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、
 勧誘するものではございません。
・過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
・提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
・当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。
・投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
・本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに
 転用・複製・配布することはできません。
・内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

マネックス証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第165号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 日本暗号資産等取引業協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会

このページのトップへ