FM 今月のポイント(11月2日)

2015/11/02

*8月中旬からのリスクオフが収まり、反転の10 月相場となりました。10 月末の日経平均株価は19000 円台を回復しています。世界的な株価反転のきっかけは米国の早期利上げ懸念の後退です⇒10 月2日の米雇用統計が大きく下振れたことで年内利上げ観測が大きく後退し、世界的に過度なリスクオフが解消されました。振り返って結論すれば、世界景況感が下向きの中での米国利上げをマーケットが嫌ったことがコレクションの背景でした。その意味で10 月FOMCが大きく注目されました⇒10 月利上げが無いことは想定通りでしたが、12 月利上げに含みを残した声明は若干の違和感がありました(9月において利上げをしない理由に挙げた中国等の新興国懸念を削除している)⇒FRB としては利上げスタンスを維持しつつ慎重に景況感を見極めながら利上げのタイミングを図る意図であると思われますが、ますますマーケットとのコミュニケーションが難しくなるかもしれません。いずれにしても政策変更のヤマ場は12 月に後ろ倒しになった観があります(ECB の追加緩和も12 月)。世界のマーケットは12 月に向けてオン・オフのバランスをセンシティブに計っていくものと思われます。

*注目された10 月30 日の日銀金融政策決定会合は大概の予想通り現状維持(追加緩和無し)でした。ただし、国内株式市場は失望から売られることは無く日経平均株価ベースで約150 円の上昇となりました。この事実は追加緩和無しを織り込んでいたことと、11 月中旬の決定会合に期待感を残していることにあります。また、現状の国内株式市場は売り方が支配権を持っています⇒9月29 日を底とした反転相場は買い戻しが主導です。売り方の心理状態を考えると11 月中旬の日銀金融政策決定会合までは売り直すわけにはいきません(追加金融緩和で踏み上げられる恐怖感)。海外状況次第では一段の買戻しから日経平均株価ベースで20000 円を超える水準まで上昇する可能性は大きいと思われます(新規の買いニーズが無くとも)。

*そして企業業績。10 月末は7-9 月業績発表のピークとなりましたが、想定通り全般的には好業績です。下期の不透明感から通期上方修正企業は寡勢です⇒ただし、中国懸念で大きく売り込まれた銘柄でも想定外に上方修正する企業もあり、相場的には安心感が広がりつつあります。例年のように3Q決算での上方修正続出となるのか?、年末にかけての米中の景況感、為替相場の推移が大きなポイントになります。日欧米の金融政策の行方以上に企業業績のベースとなる世界の景況感に目を凝らしていく必要があります。

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