投資のデジタルツインを楽しむ

2026/01/25 <>

・AIがこんなに便利に使えるようにはなると思っていなかった。今後10年で仕事や生活を助けてくれるAIエージェントは至る所で使われるようになろう。

・AIを支える半導体とそのシステムの需要は急増する。省エネが進むとしても、電力需要も爆発する。将来、核融合発電を実用化してほしい。

・完全自動運転のタクシーやバスが実現しよう。そうなれば移動が今よりもっと便利になる。会話型の介護ロボットが普及すれば、老人向けマンションや自宅でも、生活がしやすくなる。リモート診療で、いつでもヘルスケアサービスが受けられるようになりそうだ。

・世界が平和であれば、新しいテクノロジーを活かして快適な生活を追求することができよう。しかし、戦争はなくならないし、今も続いている。政治的対立、宗教的対立、軍事的対立による紛争は至る所に火種があり、折に触れて勃発している。

・国や集団の利害を優先すると、個の生活、生命は無視される。避難民は酷い生活を強いられている。それをどのように救済するのか。やはり力しかないのか。

・力を恐れて沈黙したら、ひたすら服従するしかない。何らかの主張をするには、覚悟が必要である。でも討ち死する必要はない。それでは何も変わらない。身の回りを変えて、世の中を変革していくには、それなりの主張と行動が必要である。いかに折り合いをつけていくか。そこには作戦が必要である。

・ヒトの一生には‘生老病死’がつきものである。いずれ死に至るとしても、老化を防ぎ、病気にならないように、あるいは、病気を治して健康に生きていきたいと思う。では、国や企業という組織、集団はどうであろうか。

・組織のサステナビリティ(持続性)をキープしていくには、そこで働く個人は入れ替わっても、新しいリーダー、新しいメンバーの活力で培ってきた文化(カルチャー)を守り、発展させていくことが求められる。

・ヒトは1人では生きられない。1人では何をやるにも限界がある。他と共生することが当たり前である。生命は、地球上でそのように生きながらえ、進化してきた。進化を通して環境に適応してきた。

・企業も生きていくためのエコシステムを必要とする。生存し、発展するための仕組みを創り、そのバリューチェーンの中で共生していく。サバイブし、サステナブルであるためには、より広く深い価値を創って、ステークホルダーに提供していく必要がある。

・日立製作所の徳永社長は、「美徳とは調和である」と語っている。価値を美徳(virtue)として、地球、宇宙の中で、いかに環境と調和していくか。調和のある社会(ハーモナイズド ソサイアティ)を創っていくことが、日立のソーシャルイノベーションであると強調した。

・生成AIも進化していく。現実の社会とデジタル社会は相見互いで、デジタルツインである。リアルとバーチャルの世界は、相互にやり取りしながら、美徳の調和を図っていく。そのように進化していく社会にしたいという日立の志は大きい。

・成長し発展するには、イノベーションが必須である。イノベーションとは、技術革新だけでなく、世の中の仕組み革新を含む。全く新しい仕組みが発明、発見され、世の中に普及してくると、従来の仕組みが壊され、入れ替っていく。新陳代謝や栄枯盛衰はつきものである。

・会社の寿命30年といわれてきた。これは、創業者が元気溌剌としているのが30年、働く人の一世代が30年、世の中の風景が変わるのが30年とみられる中で、変化への対応が十分でないと、会社がもたないという意味であろう。

・イノベーションが単発では不十分で、企業には‘イノベーションの連鎖’が求められる。そうでないと100年企業として持続できない。

・一方で、イノベーションは、新しい企業がのし上がるチャンスであり、乗り遅れて衰退する企業や産業には塗炭の苦しみが待っている。いくら努力しても報われないということが起きる。

・時として、大型のイノベーションは“Winner takes All”で、勝者の一人勝ちになってしまう。多くが負け犬になりかねない。この時でもいかにサバイブしていくか。自らも素早くイノベーションを実行する必要がある。

・失敗するかもしれないが、「熟慮断行」、「走りながら考える」という中で、いち早く手を打っていく必要がある。放置したり、静観したり、気が付かなかったでは、取返しがつかないことになる。

・世の中にイノベーターはいる。どの会社にも事態が分かっている人はいる。会社の中に解決策(ソリューション)があることも多い。

・しかし、それを取り上げて、覚悟をもって実行するリーダーがいないと、悲劇を招く。有事の時のリーダーが、実は会社にいることもある。その人材を見出して、登用できるか。このガバナンスが常に問われる。

・成長投資か成熟投資か。自らの投資態度を分けて考えておきたい。変化を求め、挑戦する企業をいち早く見出して、その企業に投資する。これは、将来の成長性に着目する成長投資である。

・一方で、既にでき上がって、大きな変化が見込めない企業も多い。当面は儲かっているので、業績や配当に大きな心配はない。こういう企業への投資は、成熟企業への投資なので、大きなリターンよりも、安定した確実なリターンを求めていく。

・双方の投資戦略が必要であろう。自らの資金性格とニーズをはっきりした上で、2つのポートフォリオのバランスを図っていきたい。ポートフォリオに組み込む企業への関心は高い。社会の変化をその企業の経営を通してみていく、という投資のデジタルツインをぜひ楽しみたい。

 

 

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