4月のユーロ圏景況感指標と当面のユーロ相場展望
2016/04/26
<投資信託>
- 4月のIFO企業景況感指数は前月比-0.1ポイント、加速こそしていないものの業況は拡大傾向です。
- 先行性のあるZEW景況感期待指数が前月比+10.1ポイントと、景況感は持ち直す兆しがあります。
- 緩やかな景気回復の下、金融政策は目先様子見が予想され、ユーロ・ドル相場は当面安定しそうです。
景況感の持ち直しが示唆される
4月25日、独IFO研究所が発表した4月の企業景況感指数は前月比-0.1ポイントの106.6と大きな動きはありませんでした。企業活動は加速こそしていないものの、拡大傾向が維持されています。主な業種の景況感は、3月よりは後退したものの、業容拡大を示すプラス圏内にあります。
その他のユーロ圏景況感指標は、製造業PMIが前月比-0.1ポイントの53.0、センティックス経済信頼感指数☆が同+0.2ポイントの+5.7とほぼ横ばいでした。一方、ZEW景況感指数※(期待)が同+10.9ポイントの+21.5と大きく上昇しました。同指数は景況感指標の中では先行性があるのに加え、前月比上昇幅が大きい場合、景況感の持ち直しを示唆する傾向があります。
ユーロ・ドル相場は、一定幅での上下が続く
ユーロ・ドル相場は、ECB(欧州中央銀行)が金融緩和を強化しても対ドルで上昇傾向にあります。米国の利上げ観測が後退したことがユーロを下支えている面があると思われます。
米国の利上げに対する慎重な見方がすぐに好転する公算は小さく、ユーロ圏も当面は景況感の持ち直しで、早期の金融緩和強化は見込みにくい状況です。ユーロ・ドル相場は方向感なく、一定幅での上下が続くと思われます。
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