アムンディ・ヨーロッパ通信~欧州でのカーフリーの試みと車社会の現状

2020/09/25 <>

 

賛同広がり一定の効果も

9月16~22日、欧州モビリティ・ウィークが開催されました。これは、カーフリー(マイカーのない)空間の体験を通じ、環境問題や都市の交通・文化について考えようというイベントです。フランスの小都市ラ・ロッシェルで1997年に始まりました。2000年にはEUが主導するプロジェクトとなり、欧州のみならず、アジア、中南米へ急速に賛同の輪が広がり、参加都市数は、2020年はコロナ禍で前年比減少したものの、2937都市に上りました。ちなみに日本の参加は2004年以降で、今年は9市でした。こうした啓発活動によって、欧州の諸都市ではこれまで、実際に都市型公共交通が充実しつつあります。

車中心の社会は変わらず

一方、移動手段が依然として車中心であることも現実です。EU諸国における域内の移動手段はマイカーが82.9%(2018年)と、電車やバスを圧倒する高水準です。この比率は遡及できる2000年以降では81.6~83.2%と大きな変化がなく、当然ではありますが、都市以外ではマイカーが必要不可欠なのです。こうした中、世界の自動車メーカーが環境技術でしのぎを削っていることは周知の事実です。

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