アムンディ・ヨーロッパ通信~ユーロ圏の景気回復本格化は目の前?
2020/09/18
<投資信託>
16年ぶりの高水準
16日にZEW(欧州経済研究センター)が発表した9月景況感指数は、注目度の高い期待指数が73.9(前月比+9.9)となり、2004年以来16年ぶりの高水準となりました。この指標は、景況感が「良くなる」の回答割合から「悪くなる」の回答割合を差し引いたDI(ディフュージョン・インデックス)であり、今回は「良くなる」が77.9%、「悪くなる」が4.0%でした。この水準では、もはや「良くなる」の回答の増加余地はほとんどなく、先行き景気回復期待は極限に近づいたといってもいいでしょう。
本当の回復はそろそろ?
一方、現況指数は-80.9%でした。前月比+8.9と、どん底状態からようやく這い上がってきた形ですが、「悪い」の回答割合が81.4%であり、こちらもこれ以上悪くなりようがない状態です。経済活動が再開されてすでに4ヵ月が経とうとしていますが、実態はまだ非常に厳しく、期待が大きく先行している形です。それでも、現況指数が期待指数に対して1~2四半期遅れて動くという傾向を踏まえると来月辺りから大きく上向いてきてもおかしくありません。
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