アムンディ・ヨーロッパ通信~欧州社債市場、これまでの動きと今後の展望

2020/05/01

 

政策が市場を安定化

欧州の社債市場は3月中・下旬以降、投資適格債、ハイイールド債共に対国債スプレッドが急速に縮小しました。これは、経済、市場が混乱する中で、先進国を中心に相次いで大規模な景気対策が発表され、株式、社債等のリスク資産に対する不安感が後退したためと見られます。その後、ECB(欧州中央銀行)が資金供給に対して金融機関が差し入れる担保の要件を緩和し、投機的格付けであるBB(ダブルB)格相当の債券の担保受け入れを表明しました。社債市場は財政、金融政策で安定を取り戻したといえます。

下支えされつつ本格回復を待つ

現在の社債の対国債スプレッドは、市場の混乱で拡大した幅のおおよそ半分を取り戻した状態にあります。景気は後退の渦中にあり、社債のデフォルト(債務不履行)リスクはむしろその後に顕在化する傾向にあるため、市場は不安定化しやすい環境にあります。しかし、政策で下支えされながら、社債市場はさらなる安定化(対国債スプレッドの縮小)を待つ段階に入ってきたと考えられます。

アムンディ・マーケットレポートはこちら

http://www.amundi.co.jp/report/list.html

アムンディ・ジャパン株式会社
アムンディ マーケット・レポート   アムンディ・ジャパン株式会社
グローバル経済、金融政策、マーケットなどの動向、展望を、投資家の皆様に向けてタイムリーに分かりやすく解説します。本体であるアムンディ・パリからの経済、市場等の見通しも随時ご紹介します。
当資料は、アムンディ・ジャパン株式会社(以下、弊社)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたものではありません。当資料は法令に基づく開示資料ではありません。当資料の作成にあたり、弊社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に記載した弊社の見通し、予測、予想意見等(以下、見通し等)は、当資料作成日現在のものであり、今後予告なしに変更されることがあります。また当資料に記載した弊社の見通し等は将来の景気や株価等の動きを保証するものではありません。

アムンディ・ジャパン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第350号
加入協会:一般社団法人 投資信託協会/一般社団法人 日本投資顧問業協会/日本証券業協会/一般社団法人 第二種金融商品取引業協会

このページのトップへ