アムンディ・ヨーロッパ通信~ボジョレー・ヌーヴォー解禁に寄せて
2019/11/26
<投資信託>
2019年は大幅に生産減少
11月21日、ボジョレー・ヌーヴォーが解禁となりました(毎年11月第3木曜日が解禁日)。2019年は霜害、雹害、熱波など自然災害が多く、原料種のぶどうの収穫が過去5年間の平均を20~30%下回ったもようです。しかし、最終的には天候が安定し、収穫されたぶどう自体はしっかりと成熟したとのことで、生産者団体によると、バランスのよい味わいになったと評価されています。日本は、ボジョレー・ヌーヴォー輸出量の半分程度を占める「お得意さん」ですが、絶対量はピークに比べてかなり減少しており、2019年は生産減少もあいまって、さらに少ないと見られます。
天候の影響が大きくなった?
世界的に見ても2019年のワイン生産は低迷しました。国際ぶどう・ワイン機構(O.I.V)によると、世界のワイン生産量は前年比-10%が見込まれています。ユーロ圏諸国のワイン生産量は世界の50%強で、そのうち最も生産量が大きいのはイタリア、次いでフランス、スペインとなっています。2019年は前年比-16%と、他地域に比べて生産量の減少が目立ちました。生産量の推移に見られるように、2017年も天候不順で生産量が大幅に減少するなど、近年は気候変動の影響が大きくなっているように感じます。
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