アムンディ・ヨーロッパ通信~IMFのユーロ圏経済見通し
2019/07/26
<投資信託>
下方修正止まる
7月23日、IMF(国際通貨基金)が世界経済見通しのアップデート版を発表しました。ユーロ圏の実質GDP成長率見通しは、2019年が+1.3%、2020年が+1.6%でした。2019年は4月時点から横ばい、2020年は同じく0.1ポイント上方修正されました。2018年後半以降続いていた下方修正傾向に歯止めが掛かりました。IMFは2020年の上方修正について、米中貿易摩擦などの政治リスクがある程度安定することが前提となっています。また、欧米金融当局が緩和方向に傾斜していることが、景気の先行きにプラスに寄与することも要因に挙げています。
ドイツの上方修正が影響
主要国では、2019年は、ドイツが0.1ポイント下方修正、スペインが0.2ポイント上方修正となり、2020年は、ドイツが0.3ポイント上方修正、イタリアが0.1ポイント下方修正でした。2020年のドイツで上方修正が大きいのは、世界貿易の回復で輸出が上向くのに加え、ECB(欧州中央銀行)の金融緩和スタンスが影響するためと見られています。また、環境政策によって、ドイツで自動車生産・販売が落ち込んだ影響の一巡も押し上げ要因です。
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