アムンディ・ヨーロッパ通信~スペイン総選挙プレビュー<Brexitの思わぬ波紋>
2019/04/19
<投資信託>
社会労働党の支持率上昇
4月28日、スペインで総選挙が実施されます。社会労働党のサンチェス政権は、少数与党のために19年の予算が議会で否決され、2月15日に議会を解散しました。当時、社会労働党の支持率は伸び悩み、25%を割り込む調査も目立ちました。国民党が新興右派政党VOXなどと連携し、右派連合政権が成立するという見方が多かったと思います。ところがその後、社会労働党の支持率が一転上昇し、直近の世論調査(4月17日発表)では30.0%でした。獲得議席数は130議席を超えると予想されており、下院(350議席)の過半数(176議席)には届かないものの、他の左派・中道左派政党と連携し、過半数を制するとの見方が増えています。
ポピュリズムに不安感
風向きが変わった原因として、EU離脱をめぐる英政界の混乱が挙げられます。EUと距離を置き、国益優先の姿勢を採る政治姿勢は国論を分断、混乱させると、国民の不安感が増したと思われます。左派でもEU懐疑派のポデモスは支持率が低下、VOXも支持率上昇が一服するなど、2ヵ月前とは空気が大きく異なってきています。
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