ファーストアカウンティング(5588)独自AI資産を基盤とする成長加速

2026年2月13日、経理特化型AIによる業務改革を推進するファーストアカウンティングは、2025年12月期の実績を発表している。大幅な増収が引き続いていることに加えて、営業利益が当初の会社予想の前提に対して大きく上振れている一方、独自AI資産を基盤とする規制ドリブン需要なども取り込み成長力を加速させていける方向性にあることが明らかになっている。同社は、UIやワークフローなどの提供を主軸とするクラウドプラットフォーム企業(SaaS)とは本質的な側面において異なり、経理判断領域に特化したAIモジュール及びAIエージェントの提供を主軸としている。独自開発の経理特化型LLM「Deep Dean」においては、2億件超の会計関連データを基盤とする継続学習に加えて、大量のデータを一気に処理することを目的とするGPU投資を通じた高度化が持続的に図られており、USCPAや公認会計士、簿記1級レベルの高度な会計論点に対応可能な判断力を備えるに至っている。また、この「Deep Dean」を基盤にそれぞれの顧客企業に固有の会計方針や業務ポリシーを組み込める「経理AIエージェント」の開発・受注が進捗しており、既に複数の顧客企業において本番的な運用が立ち上がっている。一方、2027年4月1日以降に始まる事業年度から新リース会計が強制適用されることに鑑みた同社は、「契約書管理×AI判定×会計データ化」を一気通貫で提供できるエコシステムの構築を推進している。契約書管理では弁護士ドットコム(6027)と、会計データ化ではプロシップ(3763)と提携し、AIを利用する側ではなく供給する側(上流レイヤー)としてのポジションを確立しつつある。以上を踏まえれば、同社は、国内においては稀有な業界特化型AI企業と位置づけられよう。