ミマキエンジニアリング(6638)端境期
2025/11/26

2025年11月19日、産業⽤印刷のデジタル化を推進するミマキエンジニアリングは、2026年3月期第2四半期(中間期)の決算説明会を開催している。デジタル化に向けての市場ニーズの動向に大きな変化は認められないものの、同社の業績動向としては短期的な調整局面を余儀なくされていることが明らかになっている。第2四半期(中間期)においては、布地・衣料品(Tシャツなど)の印刷に用いられるDTF(Direct to Film)プリンタに係る競争激化の影響などが発生している一方、下半期(10-3月)に向けては新製品投入のタイミングが2027年3月期へと一部でずれ込むとのことである。結果、当初の会社予想(公表:2025年5月13日)との比較では第2四半期(中間期)の実績がやや下振れていることに加えて、通期の会社予想は下方修正されている。ただし、中長期成長戦略「Mimaki Innovation 30」の基本方針に沿ったInnovationの創出に向けての積極的な費用の拠出を続けつつも営業利益率10%以上が達成されている。これに鑑みれば、中長期的な観点における同社としての成長ポテンシャルにも大きな変化は認められないと考えられよう。2030年3月期までの 5 年間に向けての年平均(CAGR)にして増収率 12.3%を達成することが計画されている。
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