日宣<6543> 医療・健康業界との取引拡大や新規顧客開拓等により中長期的な成長を目指す

2019/01/24

特定の業界に対してセールスプロモーションを中心に提供する広告会社
医療・健康業界との取引拡大や新規顧客開拓等により中長期的な成長を目指す

業種: サービス業
アナリスト: 大間知淳

1.会社概要
・日宣(以下、同社)は、主として、放送・通信、住まい・暮らし、医療・健康に関する業界に対し、各種のセールスプロモーション等の多様なソリューションサービスをワンストップで提供する広告会社である。
・96 年からケーブルテレビの加入者向け番組情報誌「チャンネルガイド」を発行するほか、大手住宅メーカーのセールスプロモーションを40 年以上にわたって担当する等、特定の業界や顧客のニーズに対応したユニークなサービスを提供することで、多くの顧客と長期的な取引を続けている。

2.財務面の分析
・12/2 期~18/2 期の単体決算では、従業員の増員や、住まい・暮らし、医療・健康業界向けの取引拡大等を背景に、売上高は年平均10.2%、経常利益は同7.7%増加した。
・類似企業に比べ、成長性の観点でやや魅力的な水準にある。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、顧客ニーズに対応する適応力にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、デジタル領域の強化を図る一方、医療・健康業界との取引拡大や、新規顧客の開拓、M&A による新規領域への進出等により、中長期的な収益の拡大を目指している。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、新規顧客との取引拡大が売上総利益率の低下要因になると想定し、19/2 期の営業利益は会社計画をやや下回る369 百万円(前期比7.7%増)と予想した。
・20/2 期以降は、医療・健康や、外食等のその他の業界向けの取引が拡大すると見込み、20/2 期は前期比6.0%営業増益、21/2 期は同6.1%営業増益と予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。