ビーブレイクシステムズ<3986> 18年6月期の営業利益は横ばいに留まったが、今期からは緩やかな増益を見込む

2018/11/15

サービス業向けを中心にERPソフトウェア「MA-EYES」を開発・提供
18年6月期の営業利益は横ばいに留まったが、今期からは緩やかな増益を見込む

業種:情報・通信業
アナリスト: 大間知淳

◆ サービス業向けを中心とするERPソフトウェアを開発・提供
・ビーブレイクシステムズ(以下、同社)は、労働集約型・プロジェクト型のサービス業向けを中心にERPソフトウェア「MA-EYES(エムエーアイズ)」を開発・提供する独立系の情報サービス会社である。
・MA-EYESをSaaS形態や一括導入形態で提供するパッケージ事業に加え、エンドユーザーやシステムインテグレーターなどの顧客企業に常駐して開発を行うシステムインテグレーション事業を兼営し、両事業の繁閑に応じて機動的に技術者の配置を変更する体制を採っている。

186月期決算は3%増収、0%営業減益
・18/6期決算は、2.6%増収、0.4%営業減益であった。パッケージ事業の受注は回復したものの、受注時期が想定よりも遅れたことから、会社計画をやや下回る着地となった。

◆ 19年6月期の会社計画は6%増収、7%営業増益
・19/6期について同社は、パッケージ事業の成長を見込んで、6.0%増収、6.7%営業増益を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、18/6期実績や、従業員数の減少等を踏まえて19/6期の業績予想を見直し、売上高を1,275百万円→1,183百万円(前期比4.5%増)、営業利益を214百万円→175百万円(同3.8%増)に修正した。

◆ 技術者の確保の重要性が増している
・当センターでは、18/6期実績や、従業員の離職や採用に関する状況の変化を踏まえて、20/6期以降についても予想を下方修正したものの、パッケージ事業を中心とした増益シナリオは維持している。
・同社の従業員数は、16/6期末の131名をピークに18/6期末には122名に減少した。同社が目指すパッケージ事業の成長のためには、技術者の確保、増員の重要性が更に増していると当センターでは考えている。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。