ネットマーケティング<6175> 19年6月期は積極的な投資を実施するため営業減益となる会社計画

2018/10/18

アフィリエイト広告のコンサルティングと恋愛マッチングサービスを提供
19年6月期は積極的な投資を実施するため営業減益となる会社計画

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・ネットマーケティング(以下、同社)は、主にアフィリエイト広告(成功報酬型広告)のコンサルティングを行う広告事業と、恋愛マッチングサービス「Omiai」などを提供するメディア事業を行っている。

186月期決算の概要
・18/6期の売上高は前期比13.6%増の11,209百万円、営業利益は同24.9%増の551百万円であった。広告事業の売上高がエステや人材関連向けを中心に順調に伸びたことに加え、メディア事業の売上高が会員増により大幅な伸びとなった。営業利益は両事業とも順調に伸び、ほぼ会社計画通りの結果となった。

196月期の業績予想
・19/6期の会社計画は、売上高が前期連結比29.0%増の14,465百万円、営業利益が同32.3%減の373百万円である(18年7月に米国子会社を解散しているため、19/6期は個別財務諸表のみとなる)。同社は、18年8月に公表した3カ年の中期経営計画のなかで19/6期は投資フェーズと位置付けており、メディア事業での積極的な広告宣伝費の投入などにより営業減益となる計画を公表している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、増益となる前回予想を減額修正し、ほぼ会社計画並みの利益水準を予想した。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、広告事業ではアフィリエイト広告でのシェア拡大と新たな広告手法への事業領域拡大により、持続的な成長を目指す考えである。メディア事業では、積極的なプロモーションを実施して会員を獲得し、高成長につなげていくことを目指している。
・当センターでは、市場拡大を追い風としたアフィリエイト広告の伸びや本格参入するSNS広告の拡大、会員数の増加によるメディア事業の拡大が当面の業績に寄与すると考えており、20/6期に増益に転じると予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。