WASHハウス<6537> 上期は新規出店の遅れが響き営業損失を計上したが、通期は増収増益を見込む
コインランドリー「WASHハウス」の出店を全国規模で進める
上期は新規出店の遅れが響き営業損失を計上したが、通期は増収増益を見込む
業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈
◆ 事業内容
・WASHハウス(以下、同社)は、コインランドリー「WASHハウス」のチェーン本部としてフランチャイズ(以下、FC)システムをオーナーに提供するFC事業及び、提供したFC店舗の運営・管理を行う店舗管理事業、直営店舗の運営等を行う直営事業その他を手掛けている。
・店舗は九州地区を中心に展開しており、18年6月末時点の店舗数はFC500店、直営28店である。
◆ 18年12月期上期決算の概要
・18/12期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比6.9%減の1,342百万円、営業損益は14百万円の損失(前年同期37百万円の利益)であった。FC店舗の新規出店の遅れにより減収となり、人件費を中心とした経費増を吸収できず営業損失となった。会社計画(売上高1,609百万円、営業利益43百万円)に対しても未達である。
◆ 18年12月期の業績予想
・18/12期の会社計画は、期初予想通り売上高が前期比18.9%増の4,011百万円、営業利益が同23.1%増の300百万円である。FC事業では過去最高となる130店の新規出店(期末店舗数595店)を計画しており、FC事業及び店舗管理事業の増収に寄与することを見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期決算を踏まえ18/12期予想を下方修正した。
◆事業戦略と中期業績見通し
・同社は持続的な成長のために、出店エリアの拡大、関連事業及び周辺事業への進出などに注力している。今期からは大阪府、東京都などでのFC展開を加速する計画である。関連事業では、洗剤の内製化に向けた準備が進んでいる。
・当センターでは、19/12期以降もFC店の出店加速が牽引役となり業績拡大が続くと予想するものの、新規出店数の想定変更に伴い、前回予想を減額修正している。