ファンデリー<3137> 20 年 3 月期に予定されている新工場の稼働が当面の焦点

2018/08/24

栄養士によるカウンセリングを特徴とするカタログ主体の健康食宅配会社
20 年 3 月期に予定されている新工場の稼働が当面の焦点

業種: 小売業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・ファンデリー(以下、同社)の中核事業は、医療機関等で配布されるカタ ログからの注文を主体に健康食の宅配を行う MFD(Medical Food Delivery)事業である。紹介ネットワーク(医療機関等のカタログの配布 場所)の構築のほか、栄養士によるカウンセリングをセットにした、高収益 のビジネスモデルを特徴としている。

◆ 18年 3月期決算
・18/3 期決算は、売上高 3,306 百万円(前期比 2.5%増)、営業利益 649 百万円(同 6.8%増)で、期初会社計画に対する達成率は、売上高が 90.8%、営業利益が 95.3%に留まった。主力の MFD 事業で、従来の主 力の内科ルート以外の紹介ネットワークの開拓は進んだが、受注が想定 ほど伸びず、1会員当たり受注件数と1会員当たり売上高の低下を招 いた。

 ◆ 19年 3月期業績予想
・19/3 期業績について、同社は売上高 3,650 百万円(前期比 10.4%増)、 営業利益 705 百万円(同 8.6%増)と計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、19/3 期の業績を、売上 高 3,674 百万円(同 11.1%増)、営業利益 724 百万円(同 11.6%増)と予 想した。増加ペースは前回より緩やかにしたが、会員数の増加が増収を 牽引するという見方は変えていない。販管費増加の影響を売上総利益 率改善効果で吸収し、売上高営業利益率はほぼ前期並みと予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、20/3 期後半から新工場が稼働することを前提に、年 18 ~20%の増収が続き、減価償却費の増加等はあるものの、売上高営業 利益率は 21/3 期まで 19%台で推移するものと予想した。
・当面は、新工場が予定通りに稼働するかに焦点が当たることになろう。ま た、新工場建設の背景にある中長期の戦略転換が意図した通りの効果 を生むかに注目する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。