フィル・カンパニー<3267> プロジェクト数の増加が寄与し、18 年 11 月期も大幅増収増益となる見通し

2018/08/21

駐車場の上部空間を店舗として利用する空中店舗フィル・パーク事業を手掛ける
プロジェクト数の増加が寄与し、18 年 11 月期も大幅増収増益となる見通し

業種: 建設業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・フィル・カンパニー(以下、同社)は、コインパーキングを中心とする駐車 場の上部空間を利用した空中店舗フィル・パーク事業を展開している。
・従来は未利用であった、コインパーキングの上部空間を店舗として活用 することで、「駐車場+空中店舗(建物)」という新たな常識と価値を創造 することを目指して事業に取り組んでいる。18 年 5 月末時点の累計プロ ジェクト件数は 136 件となっている(未竣工のプロジェクトを含む)。

◆ 18 年 11 月期上期決算の概要
・18/11 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比 95.1%増の 1,432 百万円、営業利益は同 305.1%増の 114 百万円であっ た。請負受注スキームにおける単価上昇と開発販売スキームにおける販 売件数増加が増収に寄与した。積極的な採用に伴う人件費の増加を想 定していたものの、人員は 4 名の増加にとどまったこと、その他経費の抑 制が進んだことにより利益の伸び率は高まった。

◆ 18 年 11 月期の業績予想
・18/11期の会社計画は、売上高が前期比59.3%増の4,700百万円、営業 利益が同72.1%増の510百万円である。上期は期初の会社計画を大きく 上回った一方、積極的な採用に伴う人件費増などを考慮して、期初に公 表した通期計画を据え置いている。
・証券リサーチセンターでは、上期業績の上振れ分を反映させ、会社計画 並みの前回業績予想を増額修正した。

◆ 今後の事業戦略
・フェーズⅠ(開発販売スキームの構築)、フェーズⅡ(顧客層の拡大)が 順調に進行し、業績拡大につながっている。開発販売スキームとは、同 社が土地を購入してフィル・パークを建設し、一般投資家や機関投資家 に販売するというスキームである。今後は、フェーズⅢ(Online 不動産マ ーケットの創出)に取り組み、持続的な成長につなげることを目指してい る。

>>続きはこちら(1.78 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ