PR TIMES<3922> 利用顧客数の増加により過去最高益を更新中

2018/07/13

プレスリリースの新しいカタチを模索するプレスリリース配信サービス企業
利用顧客数の増加により過去最高益を更新中

業種: 情報・通信業
アナリスト: 難波 剛

◆ 企業と生活者をニュースでつなぐプラットフォーム事業が柱
・PR TIMES(以下、同社)は、プレスリリース配信代行を展開するPRサポート企業である。

182月期実績と業績予想
・18/2期の業績は、売上高1,717百万円(前期比26.7%増)、営業利益375百万円(同49.7%増)となり、売上高、営業利益ともに過去最高を更新した。
・同社は19/2期業績を、売上高2,100百万円(前期比22.3%増)、営業利益455百万円(同21.1%増)と増収増益を維持する計画だが、コストを保守的に見積もった結果、営業増益率は売上高をやや下回る予想となっている。
・証券リサーチセンターは、19/2期業績予想を売上高2,121百万円(前期比23.5%増)、営業利益469百万円(同24.9%増)とした。19/2期末の利用顧客数は、18/2期末比7,192社増の28,591社を予想する。中小企業まで対象顧客を広げる方針であるため、1社当たりの単価は緩やかに下落すると予想するが、利用企業の増加がこれを補うと見ている。
・20/2期、21/2期については、足元の顧客層の拡大ペースが継続する前提で、増収率は25.7%、22.8%を見込む。増員、積極的な広告宣伝の投入は続くものの、営業利益率の更なる改善が可能であり、営業増益率は、それぞれ37.8%、30.8%を予想する。

◆ 中期経営計画
・同社は、21/2期に営業利益10億円を目標とする中期経営計画を16年7月に発表している。3つの方針を軸に業績拡大を見込むものの、詳細についての開示は十分ではないため、今後の具体策の発表が期待される。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は、総合PR事業を展開するベクトル(6058東証一部)の子会社だが、親会社の方針が同社の少数株主の利益と相反する可能性は否定できない。また、主要株主の保有株の売り出しリスク等にも留意が必要である。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。