海帆<3133> 既存店の売上高回復に注力し、早期の業績回復を目指す

2018/07/12

飲食事業と鮮魚等の卸売事業を手掛ける
既存店の売上高回復に注力し、早期の業績回復を目指す

業種: 小売業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・海帆(かいはん、以下、同社)グループは、同社と連結子会社 1 社で構 成されており、飲食事業と鮮魚等の卸売事業を手掛けている。主力は飲 食事業である。
・飲食事業では、居酒屋を中心に多業態を展開しており、主力業態は「な つかし処昭和食堂」である。18 年 3 月末の店舗数は、関東地区 1 店舗、 東海地区 85 店舗、関西地区 6 店舗、九州地区 9 店舗の合計 101 店舗 で、地盤である愛知県内の店舗が 55 店舗と過半数を占めている。

◆ 18 年 3月期決算の概要
・18/3 期の売上高は前期比 7.9%減の 5,840 百万円となり、6 百万円の営 業損失となった。既存店売上高の低迷と不採算店の閉鎖により減収とな った。食材仕入れ原価の低減や広告費の抑制を進めたものの、減収分 を吸収できず営業損失を計上した。

◆ 19 年 3月期の業績予想
・19/3期の会社計画は、売上高が前期比0.9%減の5,787百万円、営業利 益が101百万円と黒字化を見込んでいる。新規出店は5店を計画してお り、物件獲得は順調に進んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、同社の18/3期下期の業 績に鑑み、19/3 期は黒字化すると見込むが、会社計画は若干下回る水 準を予想している。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は事業戦略として、既存店舗の収益力強化を図ると同時に、着実な 新規出店を進めることを掲げている。今期は不採算店の閉鎖を継続する と同時に、東海地区を中心に新規出店を進める考えである。
・当センターでは、同社の店舗分布を考慮すれば出店余地は残されてい ると見ている。既存店売上高を回復させ、低水準にある収益力の回復を 図ることが当面の課題であると考えている。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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